派手なゼブラ柄のスパッツ姿でノックを受ける斎藤。特別講習では「美人局」についてお勉強=鎌ケ谷ファイターズスタジアムで(七森祐也撮影)
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日本ハムのドラフト1位斎藤佑樹投手(22)=早大=は26日、練習前に行われている新人向けの特別講義で、人気選手をターゲットにした「美人局(つつもたせ)」について学習。「プロ野球選手という立場を理解し、見られているということを意識していきたい」と気を引き締め直した。
新人合同自主トレは第4クールがこの日で終了した。早大OBの大渕隆スカウトディレクター(SD)が講師となって、プロの心構えなどを説いてきた特別講義も、この日が最後。最終回のテーマは「美人局」だった。高校時代から注目されることには慣れていて誘惑もあったに違いないが、プロ選手を狙ったワナは極めて巧妙。日本シリーズ直前に痛い目に遭った選手もいる。酒はたしなみ程度で、ギャンブルもしない。毎月の小遣いを5万円と決め、庶民派を宣言した斎藤なら余計な心配かもしれないが、用心するにこしたことはない。酒・女・バクチでつまずいた例を見てきている大渕SDの話は興味深かったようで、斎藤も「面白かった」と話した。
プロとしての自覚は日々、高まっている。日本学生野球協会が、プロと大学とのオープン戦の運用規則の原案をまとめ、古巣・早大との対決が3月にも可能になったことを受け「そうなったらうれしいですね」と目を輝かせ「本当に喜ばしいこと。アマチュア野球のレベルも上がると思う」と素直に喜んだ。早実−早大と、早稲田一筋の斎藤が、エンジのユニホームを相手に戦うのはもちろん初めてで話題にもなるが、それ以上に、プロとして、母校やアマ球界への恩返しにもなるとの思いが強い。
キャンプ1軍スタートは27日に正式に発表される。斎藤は「キャンプに行ってから強めに投げようと思っている」と本格的な投げ込みも宣言。心技体ともに、プロ仕様に着々と近づいている。「美人局」にも心配ご無用の斎藤は新人合同自主トレ最終クールを30日に打ち上げて、31日にキャンプ地の沖縄・名護に入る。
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