2010年11月29日 19時36分
一般社会で使用する漢字の「目安」となる常用漢字表が改定され、30日に告示される。これまでの常用漢字に196字追加し、5字を削除して計2136字とした。81年に現行の常用漢字表を制定して以来29年ぶりの見直しとなる。
今回の改定は、パソコンなどの情報機器の普及で、手書きできなくてもキーボード入力することで容易に書ける漢字が増えたことなどが背景にある。文部科学相から05年に諮問された文化審議会が、新聞や書籍、インターネットなどでの使用頻度も踏まえて追加する漢字を検討。6月、文科相に答申した。
学習指導要領では、中学卒業までに常用漢字の大体を読め、高校卒業までに主な常用漢字を書けるようになることを求めている。追加される漢字については、12年度から学校現場で指導を始め、15年度の高校・大学入試から出題を解禁する。【井上俊樹】