上下左右から飛来する敵を全方位射撃で撃ち落とす一瞬たりとも気の抜けない空中戦を制覇し、耳にこだまする荘厳な音楽と世界の神話をモチー フにした緻密で漢っぷりのあふれる世界観にどっぷりと浸れ!
超戦士「ようこそ、忘れられた世界『フォゴットンワールズ』へ。ここは天帝って野郎が支配するイカレた世界だ。俺は名も無き超戦士。こいつは相棒のモヒカン野郎だ」
モヒカン「よう兄弟、調子はどうだ?」
超戦士「相変わらず切れ味のいいシャープな頭してやがるぜ。さしずめ鋭利な刃物ってところか」
モヒカン「あんたの鈍器のようなグレートな筋肉にはかなわねえよ。さあ、とっとと天帝の奴をぶちかましに行こうぜ」
超戦士「ありったけぶちこんでやりな」
超戦士「この世界はSTGの定番を覆すアウト・オブ・スタンダードにあふれている。なあ相棒、なぜ横スクロールSTGのほとんどが右に弾を撃つのか考えたことがあるか?」
モヒカン「興味ねえな。なぜ弾を撃つのか。そこに敵がいるからだ」
超戦士「あながち間違っちゃいないが、まあ聞きな。右スクロールSTGはたいてい右にしか弾を撃てない。だが俺達は違う。俺達の周りをサテライトって子機が公転している。こいつがなかなかデキる奴でオールレンジ全方位自在に弾を撃ち込める。それだけじゃない。敵の弾も防いでくれる。まさに死角なしだ」
モヒカン「オールレンジか。悪くねえな」
超戦士「俺達が全方位に攻撃できるように、敵も全方位からやたらと湧き出てきやがる。ここがSTGの暗黙の了解をぶち破ったアウト・オブ・スタンダードだ」
モヒカン「後ろから前からどうぞってか。たまんねえな、おい」
超戦士「敵は縦横無尽だ。画面全体を余さず使いまくる高度な戦術が必要になる。敵は前からのこのこやって来るもんだとなめてかかると痛い目見るぜ、相棒」
モヒカン「グレートだな。だが一発二発食らったところで俺様のモヒカンは乱れやしねえぜ」
超戦士「モヒカンはそそり立ってこそ美しいぜ。そして、アウト・オブ・スタンダードだ。この世界には残機なんて生ぬるい救済措置は存在しない。死にたくなければライフがなくなる前に敵に全弾ぶちこむんだな」
モヒカン「威嚇射撃なんてしねえさ。俺様はいつだって全弾発射、全弾命中だぜ」
▲ステージ2ボス「ダストドラゴン」 口から吐く炎に焼かれてもひたすら撃つべし
超戦士「ライフ制だからダメージ覚悟で肉を切らせて骨を断つアグレッシブな攻めも可能だ。好きだろ、荒っぽいプレイ」
モヒカン「好きだぜ。打ち震えるほどにな」
超戦士「ドット単位の繊細な操作よりも、残りライフが1ドット分でもビビらない度胸が必要なシビれる世界だ」
▲ステージ3ボス「武神」 画面外から超巨大拳骨で殴りかかってくる
モヒカン「おい兄弟、見ろよ。ショップだ」
超戦士「あれもアウト・オブ・スタンダードだ。地獄の戦場に咲く冷酷非道な一輪の花さ。カネさえ払えば何でも売ってくれる。ライフ回復や上限アップ、ショットの強化や新兵器購入もできる。ボスの弱点情報まで垂れ流してくれるぜ」
モヒカン「いたれりつくせりじゃねえか。メイド喫茶かよ」
超戦士「さあ相棒、体力を増強し、装備を整え、情報を集め、天帝の奴に熱い一発を食らわせに行くぜ」
▲「天帝バイオス」 最強の武器「追尾レーザー」が買えるかどうかが勝負の分かれ目
モヒカン「まるでRPGだな。嫌いじゃねえがな」
超戦士「まったくだ。こいつはRPG感がたっぷり詰まった規格外れのSTGだ。しかも相当に骨太だぜ。大胆に動きまくれ。くまなく弾幕を張れ。敵をかわすな、すべて撃ち落とせ。ボスに密着しゼロ距離射撃を振舞ってやれ」
モヒカン「ヒャッハーッ! 汚物は消毒だ!」
超戦士「い、いや、確かにパッと見おまえはそっち系のキャラだが、それはちょっと……」
(文=鳥辺野 九)
【スペック】
バーチャルコンソール
カプコン
シューティング
2008年9月24日配信開始
600Wiiポイント
【発売時情報】
・メガドライブ
・1989年11月18日発売