フランス語で comedie は「喜劇」の意味ですが
もともと「演劇・お芝居」という意味があったため
人を指すcomedien(コメディアン)の場合は、
今でも第一義に「俳優・役者」の意味がきます。

(コメディにも喜劇的ではない“お芝居”の意味は残っていて、
comedie francaise コメディ・フランセーズと言ったら
吉本新喜劇的な劇場ではなく、まじめな劇場の名前です)。


だから、仏人が仏語で「僕はコメディアンとして…」と言ったら
笑かすことは全く考えていないわけで、日本語訳は
「僕は俳優(役者)として」としないといけないわけです。

こういう、英語(と、英語から入ってきた日本語の意味)と
フランス語の意味が違うものって面倒くさいです。
分かってはいるんですが、たまーーーに、
そのまま「コメディアン」にしてしまうんですよね。

あとで「あっ!!!!!」と思って直すんですが。
危ない、危ない…。


ちなみに喜劇役者は“comique コミック”。
マンガ本みたい