今治署は6日、桜井漁協(今治市桜井5、約190人)で売上金約40万円を着服したとして、同市桜井1、元同漁協理事、野村泰容疑者(55)を業務上横領容疑で逮捕した。同署は、同容疑者が計3000万円を使い込んだとみて調べている。
容疑は、昨年4月下旬に数回、伝票を改ざんするなどして漁協の売上金など計約40万円を横領した、とされる。野村容疑者は「3000万円くらい使い込んだ。すべてギャンブルに使った」と容疑を認めているという。
野村容疑者は、06年3月~昨年5月、同漁協の経理を一人で担当。同漁協は昨年5月、野村容疑者が約4年間で約3370万円を着服したとして懲戒解雇し、8月に同署に刑事告訴していた。
徳永安清組合長は「発覚後は、複数で経理を確認するなど再発防止策をとっている。事件の全容解明を望みたい」としている。【柳楽未来】
毎日新聞 2011年1月7日 地方版