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人体に関する豆知識
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紹介されているものは、展示標本の一部になります。また、展示標本が異なる場合がございます。
全身標本 全身標本
右半身(向かって左側)では、表層にある筋を、左半身(向かって右側)では人体によって結びつけられている骨を観察することができます。
筋・骨格系標本
筋・骨格系標本
骨を動かす筋は、骨格筋と呼ばれています。骨格筋の両端は、それぞれ別の骨に付着しているので、骨格筋が収縮すると、一方の骨が他方の骨に近づきます。
この標本では、上肢と下肢の運動に関与する骨格筋の一端が、付着部付近で切断されています。
頭部標本
頭部標本
眼窩の外側部、頬骨弓、下顎骨の後部などが削り取られていて、深層にある動脈を観察することができます。また、眼窩の外側上部には、涙腺が見えています。
神経系標本
神経系標本
黄色に塗られているのは末梢神経で、これらが、全身の筋、皮膚、臓器などに分布しています。頸部では腕神経叢の枝、大腿前面では大腿神経が見えています。
消化器系標本
消化器系標本
胸腔と腹腔に存在する臓器を一塊にして取り出した標本です。横隔膜の上には肺や心臓が、横隔膜の下には消化腺の一つである肝臓、消化管の一部である胃や小腸が見えています。胃の大弯という部分から大網が垂れ下がっています。胃の前壁には窓が作られているので、内部をのぞくことができます。
呼吸器系標本
呼吸器系標本
この標本では、肺に分布する血管が色分けされて(白は気管支、青は肺動脈、赤は肺静脈)示されています。血管の種類を色で区別する場合、通常は、赤が動脈で、青が静脈を示します。これは、多くの場合、動脈には酸素を多く含む血液(動脈血)が、静脈には二酸化炭素を多く含む血液(静脈血)が流れているからです。しかし、肺動脈には二酸化炭素を多く含む血液(静脈血)が、肺静脈には酸素を多く含む血液(動脈血)が流れているので、このような配色にしてあります。
循環器系標本
循環器系標本
この標本では、大動脈弓から枝分かれした腕頭動脈(すぐに右鎖骨下動脈と右総頸動脈に枝分かれします)、左総頸動脈、腹大動脈から枝分かれした左右の総腸骨動脈を観察することができます。また心臓に戻る血液を運ぶ上大静脈や下大静脈なども見えます。
泌尿器系標本
泌尿器系標本
腎臓は、脊柱の両側の後腹壁に存在します。腎臓で作られた尿は、腎盤(腎盂)に集められ、尿管によって膀胱に運ばれます。膀胱に蓄えられた尿は、前立腺と陰茎の中にある尿道を通って体外に排泄されます。
生殖器系標本
生殖器系標本
女性の下腹部です。右半身は一部を残して取り除いてあります。 卵巣は、子宮に付着する卵管に抱かれるようにして存在します。
胎児系標本
胎児系標本
胎児は、腹壁から出る臍帯(へその緒)によって、胎盤につながっています。胎児は臍帯野中を走る血管によって、胎盤に二酸化炭素や老廃物を運び、胎盤から酸素や栄養を取り込みます。
健康と病気
健康と病気
動脈の出血により脳の実質内に血腫が形成されたものを脳出血といいます。脳出血の原因として最も多いのは、高血圧性脳出血といわれるもので、脳内にできた微小な動脈瘤の破裂により起こります。高血圧の程度と年齢の増加に比例して、この微小動脈瘤の数は増加するといわれています。脳出血は突然起こり、半身不随、半身の痺れ、めまいなどの症状をきたしますが、これらは出血の部位により異なります。