TOP > 標本解説
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骨を動かす筋は、骨格筋と呼ばれています。骨格筋の両端は、それぞれ別の骨に付着しているので、骨格筋が収縮すると、一方の骨が他方の骨に近づきます。 この標本では、上肢と下肢の運動に関与する骨格筋の一端が、付着部付近で切断されています。 |
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胸腔と腹腔に存在する臓器を一塊にして取り出した標本です。横隔膜の上には肺や心臓が、横隔膜の下には消化腺の一つである肝臓、消化管の一部である胃や小腸が見えています。胃の大弯という部分から大網が垂れ下がっています。胃の前壁には窓が作られているので、内部をのぞくことができます。 | |
この標本では、肺に分布する血管が色分けされて(白は気管支、青は肺動脈、赤は肺静脈)示されています。血管の種類を色で区別する場合、通常は、赤が動脈で、青が静脈を示します。これは、多くの場合、動脈には酸素を多く含む血液(動脈血)が、静脈には二酸化炭素を多く含む血液(静脈血)が流れているからです。しかし、肺動脈には二酸化炭素を多く含む血液(静脈血)が、肺静脈には酸素を多く含む血液(動脈血)が流れているので、このような配色にしてあります。 | |
この標本では、大動脈弓から枝分かれした腕頭動脈(すぐに右鎖骨下動脈と右総頸動脈に枝分かれします)、左総頸動脈、腹大動脈から枝分かれした左右の総腸骨動脈を観察することができます。また心臓に戻る血液を運ぶ上大静脈や下大静脈なども見えます。 | |