それでいて製品のレベルは高く(特に髪質)、現在は男性商品が他社に押されている代わりに、昼間のワイドショーなどで、女性用ウィッグをプッシュしている印象が強い。最近上海に第一号店を出店したようだが、国内ではいよいよ絶滅の危機にでもさらされているのだろうか。言われてみれば紙一重の危うさを昨今発しているような気がして、そこに時代を感じ、非常に興味深い思いがする。
おさらいしよう。購入者は始めに50万円の買い物をさせられる。程なくして「修理が必要な場合を考え、予備にもう一つ」となる。つまり、100万円のお買い上げである。ここまでくると、ほとんどのユーザーが渋々それに従ったりする。かつら産業という名の「アリ地獄」にズブズブと身を沈めつつある自分に気づきながらも、「もはや仕方ない」とどこかで諦めムードになったりする。その気持ちは、わからなくもない。
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