美作大付属図書館(津山市北園町)は、多機能端末「iPad」5台を導入した。利用者により手軽に本の検索や貸し出し予約などをしてもらうのが目的。県立図書館(岡山市北区丸の内)によると「県内では導入した図書館は聞いたことがない。珍しい試み」という。
同図書館は4年前から、館内の利用環境充実を図るため、ノートパソコン5台などを順次設置。従来のインターネットを活用しての情報や借りたい書籍の検索などに加え、新たに電子書籍での絵本や小説、洋書などの読書を楽しんでもらおうと、日本私立学校振興・共済事業団(東京)からの補助金を活用し、iPadを導入した。
5台にはそれぞれ現在230冊以上の電子書籍が入っており、今後順次増やす予定。
同図書館は「読書を気軽に楽しんでほしい。利用者から要望のあった電子書籍を入れることも検討している」。
利用した同大児童学科3年の白石愛美さん(21)は「調べものをする時に活用できるし、本を読むときに文字を拡大したりできて便利」と話していた。
学生や同大関係者だけでなく、一般市民もカウンターで登録すれば利用できる。開館時間は午前8時半~午後8時(土曜日は午後1~5時)。日曜、祝日は休館。