(cache) 飲酒適量でも心房細動リスク 筑波大研究員ら関係分析 - 47NEWS(よんななニュース)
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  • 飲酒適量でも心房細動リスク 筑波大研究員ら関係分析

     飲酒は量にかかわらず、脳梗塞などの原因となる不整脈の一種、心房細動の発症リスクを高めるとの解析結果を筑波大の児玉暁研究員、曽根博仁教授らが米学会誌電子版に26日、発表した。

     適量の飲酒(純エタノールで男性は1日24グラム以下、女性は12グラム以下)は心筋梗塞などのリスクを下げるとされているが、心房細動のリスクを下げるとは言えないと、児玉研究員らは分析している。

     純エタノール量は、例えばアルコール度数5%のビール中瓶(500ミリリットル)の場合、20グラムになる。

     児玉研究員らは、過去に海外で報告された飲酒習慣と心房細動の関係を調べた14の研究を解析。男女にかかわらず、摂取量が最も多いグループの人が心房細動を発症するリスクは、最も少ないグループの1・5倍との結果が出た。

     摂取量の区分は研究によって異なり、最多グループは1日に18~72グラム。摂取量が増えるほど心房細動のリスクが高まるとの研究結果が多かった。

     曽根教授は「高齢化に伴い、心房細動は増えつつある。特に過去に心房細動を発症したことがある人を中心に、脳卒中の予防のためにも、飲みすぎないことが重要と思われる」と話している。

      【共同通信】