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オランダのボートハウス “飾り窓”に立つ下着美女たち

オランダのボートハウス “飾り窓”に立つ下着美女たち
ユトレヒトにある“飾り窓”のボートハウス。平日の午前10時ごろ、女性を物色するドライバーでちょっとした渋滞状態に。道路脇には一般の歩行者の姿も見える。(撮影:佐藤学)
オランダでは売春が合法的に行われている。「売春を行う権利がある」という理由でいまだに存続しているというが、オモシロイ国である。売春婦が「セックスワーカー」として働くビジネスとしてその行為をとらえ、税金を徴収する仕組みになっているから目を丸くする。そんなわけで、オランダ・アムステルダムの通称「飾り窓」という歓楽街には、大きな窓で下着姿の女性がポーズを取り、その女性目当てに世界から“お好きな男性”が夜な夜な集まってくる。さらにオモシロイことに、オランダには閑静な街の一部の運河上に「飾り窓」のボートハウスを集めた街があるのだ。

 都市名はユトレヒト。アムステルダムから南に30キロ、オランダで4番目に大きな都市で西暦47年、ローマ帝国が要塞(ようさい)を作ったことに始まる。運河の両脇にはレストランが立ち並び、静かで美しい古い街並みだ。その街の中心地から運河脇を自転車で10分ほど行ったところに、蛍光灯のような赤いランプが縦に並ぶ「飾り窓」を付けたボートハウス30隻(約100室)ほどが突如、現れる。歩行者用と自転車用道路はその前を通過する道路と結ばれているが、自動車道は結ばれていない。実は、車でやってくる客が“飾り窓”に立つ女性客を何度でも見られるように、両サイドを行き止まりにしてユーターンできるように道路が作られているからだ。その道路は全長で約300メートル。週末の夜はいうまでもなく、平日の午前中から数多くの車が列を作って“飾り窓”の女性を物色している姿が見受けられる。

 「飾り窓」には、腰に手を当ててポーズを取ったり、イスに座って髪をかき上げたり、携帯電話で誰かと話しながら男性が前を通ると笑顔を向ける子などさまざま。客となる男性がボートの橋げたを渡ると、ドアを開けた女性と交渉が始まる。カーテンが閉まった部屋は“接客中”のようだ。四六時中、女性目当ての車がノロノロと走り、ちょっとした渋滞になることもしばしばで、時折、警察官が見回りやってくる。道路脇は「飾り窓」に訪れた客の車が縦列駐車ができるようになっている。

 そのボートハウスの一画にある管理事務所の男性によると、300人ほどの女性が入れ替わり立ち代わり、24時間、365日休みなく交代で働いているという。ボートハウス一隻のスペースに「飾り窓」の付いた3−4部屋が区分けされて、働く女性らは通勤している。管理人は定期的に見回り、女性の安全を見守るという。料金は20分で50ユーロ(6900円)ほどで、客となる男性がボートに架かる橋げたを渡ると、中から女性がドアを開けて直接交渉が始まる。各部屋は管理人室と内線でつながっており、客とのトラブルが生じたときには、すぐに仲裁に向かうというが、トラブルはほとんどないという。

 「飾り窓」のボートハウスから約300メートル川上・川下に離れると、通常のボートハウスが数多く浮かんでおり、川岸には閑静な住宅街に一般住民が暮らしている。また、大きなショッピングセンターまで歩いて5分ほどの近距離だ。実際に、犬を連れて散歩する女性や自転車でサイクリングを楽しむ老夫婦などもよくその前を通り、生活道路の一部として利用されているといっても過言ではない。

 ジョギングで「飾り窓」のボートハウス前を走りぬけようとする30代オランダ人の独身女性を呼び止めて質問してみた。「毎朝6時にここを通るときでさえ、数多くの車を見かけます。お金のことで問題がある外国人女性が多いようなので同情しますが、男性の性的欲求には…」とちょっと困り顔。外国人の友人から「危なくないの?」とよく聞かれるが、危険を感じたことは一度もなく、自治体・警察が管理しているので、かえって安全というのも事実だという。

 ほかの近隣住民に聞いてみても、地域社会と「飾り窓」のボートハウスの間には、軋轢(あつれき)の声は聞こえない。合法がゆえの平穏。オランダならではの不思議な共存が成り立っているようだ。【了】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 佐藤 学

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