茨城県石岡市で、県議会議員の選挙事務所に保冷車が突っ込み、議員のおじがひかれて死亡した事件で、逮捕された元暴力団員の男が保冷車を盗み出すのを手助けしたとして、警察は、新たに32歳の男を逮捕しました。警察は、事件への関わりなどについてさらに詳しく捜査しています。
この事件は、先月12日、茨城県議会議員選挙の投票当日に、石岡市選挙区で当選した戸井田和之議員の事務所に保冷車が突っ込み、止めようとした戸井田議員のおじの戸井田利雄さん(62)がひかれて死亡したものです。警察は、山口組系の元暴力団員、設樂啓一容疑者(43)が、盗んだ保冷車で事務所に突っ込み、建物などを壊したとして、今月16日に器物損壊と盗みの疑いで逮捕し、犯行の動機などについて捜査を進めています。この事件で、警察は新たに、保冷車を盗み出すのを手助けした疑いが強まったとして、根本晴紀容疑者(32)を、27日までに、窃盗ほう助の疑いで逮捕しました。捜査関係者によりますと、根本容疑者は暴力団と関係があるということです。警察は、保冷車が盗まれた際の状況などを調べるとともに、根本容疑者の事件への関わりについてさらに詳しく捜査しています。