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刑法犯、6年連続減少 振り込め詐欺は増加

2011年1月26日

 県内で昨年認知された刑法犯の件数は約10万6千件で、6年連続で減少したことが、県警のまとめでわかった。検挙率は前年比1.2ポイント増の28.3%と上昇した。一方で、昨年1年間の振り込め詐欺被害は前年より件数、被害金額ともに増加しており、県警は注意を呼びかけている。

 刑事総務課によると、認知件数は1988年から増加し、2004年に18万1350件と過去最多を記録。その後は減少傾向にあり、昨年は09年より約7400件減の10万6230件で、初めて10万件を超えた91年並みとなった。

 検挙件数は約3万件、検挙人数は約1万9300人。ともに前年より減り、検挙率は2年連続で上がった。

 殺人や強盗、放火など「重要犯罪」の認知件数は989件と前年より21件増え、検挙件数も697件と前年より46件増加。検挙率も7割を超えた。

 一方、振り込め詐欺総合対策本部によると、昨年1年間の振り込め詐欺被害件数は565件で、前年より55件増加。被害金額は8億2747万円で、前年より約4300万円多かったという。

 特に被害が多かったのが「オレオレ詐欺」で、458件と振り込め全体の8割を占めた。月別では12月の被害が目立ち、同月の被害認知は63件(前年比27件増)、約1億3千万円(同7363万円増)に上った。

 県警によると、被害者の大半が振り込め詐欺についての知識がありながら、電話の声を自分の子どもと思いこんだり、子どものために何とかしてあげようと思ったりして、被害に遭うケースが多いという。県警は、親子間で合言葉を決めるといった対策の広報に努めるなど、被害防止を訴えていくとしている。

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