山口県の二井関成知事は25日、山口市江崎と宇部市西岐波を結ぶ山口宇部有料道路(14キロ)の通行料を、2012年4月から無料とする方針を示した。管理運営する県道路公社の12年3月末の廃止を受けた措置。無料化は計画より15年前倒しとなる。
二井知事は会見で、道路公社、土地開発、住宅供給の3公社の12年3月末の廃止方針を説明する中で同道路の無料化に言及。「3月に公社を廃止するので、4月から完全無料化の方向で検討している」と述べた。
同道路の通行料は、最長の嘉川インターチェンジ(IC)―宇部南IC間で普通車400円。昨年4〜10月の1日平均通行量は8500台となっている。
同道路は、主要地方道山口宇部線の一部として1975年に開通。事業費は140億円で、料金徴収期間の2027年までに負債をほぼ解消、無料化する計画だった。道路公社は09年度末現在で48億円の負債を抱える。
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