ホンダグループの労働組合で構成する全国本田労働組合連合会(44組合、約8万1000人)は20日、東京都内で中央委員会を開き、今春闘でベースアップ(ベア)の統一要求を見送る方針を決めた。見送りは2年連続。傘下の労組によって置かれている状況が違うため、統一的な要求は難しいと判断した。
年間一時金(ボーナス)は5カ月以上の獲得を目指す。傘下労組には「格差是正や水準向上に取り組む組合は積極的にベースアップを要求する」ことを求める。これを受けて、本田技研労働組合など傘下労組は近く執行部案を決定する。
全トヨタ労働組合連合会もベア要求見送りを決定。日産労連は月1000円の賃金改善を要求することを決めており、自動車大手3労連の基準が出そろった。
毎日新聞 2011年1月20日 21時26分