首相官邸職員に有罪判決　知人男性恐喝未遂

　知人男性から金を脅し取ろうとしたとして、恐喝未遂罪などに問われた首相官邸勤務の内閣事務官谷口喜徳被告（３８）に東京地裁（藤井俊郎裁判官）は２６日、懲役２年６月、執行猶予４年（求刑懲役２年６月）の判決を言い渡した。

　内閣官房は同日付で、谷口被告を懲戒免職処分とした。

　共犯とされた無職鈴木靖雄被告（６７）は多数の前科を理由に、懲役１年４月（求刑懲役２年）の実刑判決。

　判決は谷口被告について「国家公務員の収入が少ないと、違法な風俗営業などに手を染めて失敗し犯行を計画。鈴木被告を誘い込んだ主犯だ」と指摘。反省の態度を示し、恐喝が未遂に終わったことなどを考慮し刑を猶予した。

　判決によると、両被告らは共謀し昨年７月１７日、東京都葛飾区の路上で知人男性を暴行。車に乗せ、連行先の駐車場で「損害分や迷惑料で最低１千万円になる」と脅し、現金を奪おうとした。