エジプト・アラブ共和国 Arab Republic of Egypt

スポット情報・危険情報 安全対策基礎データ テロ概要 在外公館アドレス

本情報は、海外に渡航・滞在される方が自分自身の判断で安全を確保するための参考情報です。本情報が発出されていないからといって、安全が保証されるというものではありません。
本情報は、法令上の強制力をもって、個人の渡航や旅行会社による主催旅行を禁止したり、退避を命令するものでもありません。
海外では「自分の身は自分で守る」との心構えをもって、渡航・滞在の目的に合わせた情報収集や安全対策に努めてください。

【感染症関連情報】
感染症関連情報が発出されている場合があります。
【感染症関連情報】はこちら
▲TOP

【最新スポット情報】   【危険情報】はこちら
エジプト:国内各地における大規模デモの発生に伴う注意喚起 (2011/01/26)
1.エジプトにおいては、政治運動団体等がインターネット等を通じ、エジプト
政府に対して政治・経済改革を求めるデモ・集会の開催を呼びかけたことによ
り、1月25日、カイロ市内タハリール広場において、その呼びかけに応じて集ま
った一般市民により大規模なデモが行われ、その結果、デモ隊と、デモ隊を排
除しようとする治安部隊との間で衝突が発生し、死傷者が出る事態となりまし
た。
また、このようなデモは、カイロ以外にも、アレキサンドリア、スエズ、マン
スーラ、マハッラ、ケナ、アシュート、ガルベーヤなど国内各地において発生
しており、同じく治安部隊との間で衝突が生じ、死傷者が出ています。

2.政治運動団体等は、引き続きインターネット等を通じてカイロ市内タハリー
ル広場等におけるデモの継続を呼びかけていることから、デモや集会参加者と
治安部隊との衝突は、今後も時間や場所を問わず突発的に発生する可能性があ
り、引き続き注意が必要です。
  エジプト内務省も、国内各地で厳重な警戒を継続するともに、新たなデモ
は許さない旨の声明を発表しており、今後同様のデモが発生した場合は、治安
部隊による強制排除措置等がとられる可能性もあります。

3.つきましては、このようなエジプト情勢が落ち着くまでの間、エジプトへの
渡航・滞在を予定されている方は、現地の情勢につき報道等から最新情報を入
手されるとともに、渡航の安全性及び現地滞在中の行動予定を慎重に検討され
るようお勧めします。また現在、エジプト、特に首都カイロに滞在されている
方は、報道等から最新情報の入手に努めつつ、不測の事態に巻き込まれないよ
う細心の注意を払うとともに、タハリール広場及びその周辺、エジプト政府関
連施設、治安部隊やデモ隊が移動中の道路、集会・デモ等が行われる可能性の
ある地域にはできるだけ近づかないようにしてください。また、在エジプト各
国公館、宗教関連施設、鉄道の駅、市場、バスターミナル等の公共の場所の訪
問はできる限り控え、大勢の人が集まる場所では警戒する、周囲の状況に注意
を払う等、自らの安全確保に十分な注意を払ってください。
  万一、デモや集会に遭遇した場合には、決して近づくことなく、すぐに現
場から離れてください。また、集会やデモはもとより、それに至らない程度の
人だかりや警備中の治安部隊等であっても、これらを写真撮影することは、周
囲の過剰な反応を招くおそれがありますので十分注意してください。

4.なお、エジプトには別途危険情報が発出されていますので、その内容にも留
意してください。

(問い合わせ先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
 住所:東京都千代田区霞が関2−2−1
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
 電話:(代表)03-3580-3311(内線)3678
○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
 住所:東京都千代田区霞が関2−2−1
 電話:(外務省代表)03-3580-3311  (内線)2902
○外務省海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp 
             http://www.anzen.mofa.go.jp/i/ (携帯版)
○在エジプト日本国大使館
  住所:81 Corniche El Nil Street, Maadi, Cairo, Egypt 
       (P.O.Box 500 Maadi)   
  電話: (市外局番02) 25285910
      国外からは(国番号20)-25285910
  FAX : (市外局番02) 25285905
      国外からは(国番号20)-25285905
  ホームページ:http://www.eg.emb-japan.go.jp/j/index.html

エジプト:国内各地における大規模デモの発生に伴う注意喚起(2011/01/26)
エジプト:アレキサンドリアにおける爆発事件の発生に伴う注意喚起(2011/01/03)
エジプト:シナイ半島におけるテロ・誘拐のおそれに関する注意喚起(2010/04/15)
スポット情報一覧
▲TOP

【危険情報】 危険情報とは?
本情報は2011/01/27現在有効です。
  【最新スポット情報】はこちら
【感染症関連情報】はこちら

エジプトに対する渡航情報(危険情報)の発出(2010/08/26)


 ●全土
    :「十分注意してください。」(継続)

地図1 
☆詳細については、下記の内容をよくお読みください。

1.概況
(1)エジプトでは、2004年から2006年にかけて、シナイ半島のホテルや商
  業地区等において爆弾テロ事件が発生し、また、首都カイロでも2005年
  4月に爆弾テロ事件が発生しました。その後、過激グループやテロ組織
  等に対する治安当局の厳しい取締りや警戒活動等もあって、テロ事件の
  発生はみられませんでしたが、2009年2月22日にカイロ市内フセイン広
  場において爆弾テロ事件が発生し、外国人観光客1人が死亡したほか約
  20人の負傷者がでました。また、同年5月10日には、カイロ市内ザイト
  ゥーン地区で爆発事件が発生しています。

(2)また、2009年4月までに、レバノンのシーア派武装勢力であるヒズボ
  ラ系のグループが外国人観光客が集まる観光地等を標的としたテロを計
  画していたとして摘発されています。その後、同年7月にはアル・カー
  イダと関連があるとされるグループ26人が、スエズ運河を通行する船舶
  を狙ったテロを計画していたとして逮捕されました。

(3)エジプト南部では、1997年のルクソール事件以降、テロ事件の発生は
  ありません。

(4)西方砂漠(スーダン・リビアとの国境付近)では、2008年9月に外国
  人観光客11人を含む計19人が身代金目的で誘拐される事件が発生しまし
  た。

(5)散発的ですが、首都カイロのほか、地方の都市でも政府批判や労働待
  遇改善を求めるデモ・集会が発生しています。現在までのところ、デモ
  ・集会はそのほとんどが治安部隊の警備の下で平穏に行われています
  が、過去には治安部隊との衝突が発生し負傷者が出た事例もあります。
  なお、2010年秋には人民議会選挙が、2011年夏には大統領選挙が予定さ
  れており、今まで以上に政治的なデモ・集会が多く行われる可能性があ
  ります。

(6)上記のとおり、爆弾テロ等の事件や集会・デモの発生はあるものの、
  邦人を対象にした強盗等の重大犯罪の発生は比較的少なく、一般的な治
  安は安定的に推移してきています。

(7)しかし、急速な経済自由化に伴う貧富の格差の増大、高い失業率等に
  より政府に対する批判も顕れています。このため、過激な主義・主張が
  おこりやすい状況には変わりはありません。今後、テロ等を含む外国人
  を対象とした犯罪ないしは外国人が巻き添えとなる重大な犯罪が発生す
  る可能性は排除できません。渡航に際しては、引き続き十分注意する必
  要があります。

2.地域情勢
 全土
  :「十分注意してください。」
(1)シナイ半島
 (イ)シナイ半島南部では、過去のテロ発生を受け、治安当局が大規模な
   取り締りに加え、検問所及び観光施設に対する警備強化等を行った結
   果、事件を引き起こした過激グループは壊滅した模様で、その後テロ
   は発生していない状況です。
 (ロ)しかし、上記のとおり2009年4月までにヒズボラ系のグループが摘
   発されました。このグループは、ガザ地区への武器密輸に加え、シナ
   イ半島内の外国人観光客が多く集まる観光地(ダハブ、ターバ、ヌエ
   バなど)を標的にしたテロを計画していたとされています。また、シ
   ナイ半島中央部では、2010年6月に逃亡中の囚人を捜索していた治安
   当局とベドウィン部族民との間で銃撃戦が発生した模様です。
 (ハ)シナイ半島北部のラファハ国境近辺においては、厳しい国境管理が
   行われています。シナイ半島周辺地域の情勢について、現在まで、イ
   スラエル及びガザ地区の地域の安定に向けた様々な努力が継続して行
   われていますが、引き続き注意を要します。
 (ニ)以上のとおり、シナイ半島については、今後とも治安の混乱やテロ
   事件が発生する可能性を完全に払拭することはできず、引き続き治安
   情勢を注意深く見守っていく必要があります。

(2)首都カイロ
   首都カイロは、ピラミッド等の主要な観光地として観光客も多く、ま
  た、市内には議会、政府機関、各種組合、大学が所在するため、これら
  の警備にあたる警察官も多く配置されており、治安は比較的平穏に保た
  れています。
   しかし、2009年2月には、観光客が多数集まるハンハリーリ・スーク
  (市場)に隣接したフセイン広場において爆弾テロ事件が発生し、フラ
  ンス人観光客1人が死亡したほか外国人を含む約20人が負傷しました。
  過去にも、エジプト博物館付近のアブドゥル・ムヌイム・リヤド将軍広
  場において自爆テロ事件が、また、旧市街の観光地シタデル付近におけ
  る観光バスに対する発砲事件が発生するなど、多くの人が集まる観光地
  における事件が発生しています。
   また、いわゆる先進工業国でも見られることですが、政府の政策に対
  する批判や労働待遇の改善を求めるデモ・抗議集会も行われています。

(3)エジプト南部
   1.(3)のとおり、ルクソール事件以降、テロ事件の発生はありま
  せん。
   しかし、ナイル川沿いの各県では、イスラム教徒とキリスト教徒(コ
  プト教)の争いや部(家)族間の争い、更には警察の取締りに対する抗
  議が過激化し、介入した治安部隊と衝突に至る事件も発生しており、滞
  在に際しては注意が必要です。2010年5月には、観光地のアスワンにお
  いて、外国人観光客が男性に刺されて重傷を負う事件が発生していま
  す。

(4)アレキサンドリア
   治安は比較的平穏に保たれていますが、過去にキリスト教徒とイスラ
  ム教徒の対立に端を発したデモや事件が発生しています。
   また、カイロとアレキサンドリアを結ぶ幹線道路は、交通量も多く、
  道路環境も十分ではないことから、交通事故には十分な注意が必要で
  す。

(5)上記(1)から(4)以外の地域
   上記1.の概況にも記載したとおり、最近、エジプトの地方都市で労
  働待遇の改善や政府の施策に反対するデモが突発的に発生する事案が発
  生しています。 中には、デモ隊や治安部隊による交通封鎖により、一
  時的に都市間の移動が困難になるという事案も発生しました。

   つきましては、エジプトに渡航・滞在を予定されている方は、テロ事
  件やデモ等、不測の事態に巻き込まれる可能性があることに十分留意
  し、下記3.の具体的注意事項を守りつつ行動されることをお勧めしま
  す。過去にテロ事件が発生したシナイ半島、中でもガザ及びイスラエル
  との国境付近への渡航・滞在に当たっては、治安当局による規制が行わ
  れることも多く、その指示には必ず従うなど慎重に行動されることをお
  勧めします。

3.滞在に当たっての注意
(1)主要都市や観光地、ホテル、市場等、外国人や現地人が多数集まる場
  所では、今後もテロ事件が発生する可能性があることに十分留意し、平
  素より自らの安全に十分な注意を払うとともに、関連情報の収集に努
  め、テロの標的になる可能性が高い政府関係施設や外国権益に属する施
  設、外国人が多数集まる場所には不必要に近づかないようにしてくださ
  い。また、放置されたカバンや段ボール箱等の不審物には近づかないこ
  とが賢明です。
   万一、爆発事件等不測の事態に遭遇した場合には、速やかに現場から
  離れてください。特に爆発事件の際には、ガラスによる二次被害を避け
  るため、ガラスから離れた場所に身を置く等、安全確保に努めてくださ
  い。

(2)ホテルを標的とした爆弾テロ事件では、ホテルの入口やフロントに自
  動車が突っ込み、積載された爆弾が爆発して宿泊客に大きな被害を出し
  ています。宿泊先の選定に当たっては、車止めが設置されているか、警
  備員を常駐させているかなど、安全対策のしっかりしたホテルを選ぶよ
  う心掛けてください。また、ホテルの入口やフロント等の不特定多数の
  人の出入りが容易な場所には長時間留まらないようにしたり、ロビーか
  ら離れた場所に部屋を確保することも、被害に遭う可能性を低くするた
  めに必要です。なお、爆弾テロに関する注意事項に関しては、2010年6
  月3日付け広域情報「爆弾テロ事件に関する注意喚起」を参照してくだ
  さい。

(3)デモや抗議集会は暴徒化する可能性がありますので、デモや抗議集会
  を見かけた際は決して近づかず、直ちにその場を離れるようにしてくだ
  さい。
   また、モスクでの金曜礼拝(昼過ぎ)前後にデモや抗議集会が行われ
  ることが多いことから、特に金曜日の礼拝時間帯には大きなモスクには
  近づかないようにしてください。

(4)治安当局は、外国人がデモや事件・事故の様子を撮影することに神経
  質になっていますので、トラブルを避けるため、不用意な撮影は控えて
  ください。

(5)主要都市や観光地では、強盗、恐喝、スリ、置き引き、ひったくり、
  偽警察官、空き巣、客引きによる不当料金の要求、女性単独時の痴漢
  等、(旅行者、在留者を問わず)邦人の被害が報告されていますので、
  平素より周囲に注意を払うよう心掛けてください。

(6)外国人観光客の乗車する車両が巻き込まれる交通事故も多発していま
  す。特に主要都市間の車両利用による陸路での長距離移動は、夜間や砂
  嵐時又は降雨後など運転環境の悪い時間帯を避け、昼間帯でも、十分注
  意するよう心掛けてください。さらに、バス、タクシー等は、整備が行
  き届いていないと思われる車両の利用を避けるよう車両の状態を確認す
  る等して注意してください。
   また、エジプト南部でのナセル湖クルーズ(アブシンベル〜アスワン
  間)、ナイル川クルーズ(アスワン〜ルクソール間)等、船舶を利用さ
  れる際には警備のついた船舶を利用してください。さらに、カイロ〜ア
  スワン間等、列車で移動される際は、警察官が乗車して車内の警備や緊
  急時における治安当局との連絡に当たっている外国人専用の寝台列車及
  び急行列車を利用してください。

(7)エジプトでは、軍事関連施設の写真撮影は禁止されています。また、
  空港、港湾、橋等の施設や美術館、遺跡の内部にも撮影禁止になってい
  る場所があります。撮影しているところを発見され、カメラを確認され
  たり、身体を一時的に拘束される等の事例もありますので、撮影禁止の
  標識には特に注意してください。

(8)外務省、在エジプト日本国大使館のホームページ等(下記「問い合わ
  せ先」参照)で最新情報を入手するよう努めるとともに、滞在中は常に
  治安情勢の変化に気を配り、新聞、テレビ、現地の方からの情報にも注
  意してください。

(9)外出する際は、パスポート(又はパスポートのコピー)等写真付きの
  身分証明書(英語又はアラビア語で記載してあるもの)を携行するよう
  にしてください。

(10)エジプトに3か月以上滞在される方は、緊急時に連絡する際等に必
  要ですので、到着後遅滞なく在エジプト日本国大使館に「在留届」を提
  出してください。また、住所等、届出事項に変更が生じたとき、又はエ
  ジプトを去る(一時的な旅行を除く。)ときは、その旨を届け出てくだ
  さい。なお、在留届の届出は在留届電子届出システム(ORRネット、
   http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )による登録をお勧めします。
   また、郵送、FAXによっても行うことができますので、在エジプト日
  本国大使館まで送付してください。

4.隣国のリビア、スーダン及びイスラエルの危険情報にも御留意くださ
 い。


(問い合わせ先)
 ○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
 ○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3399
 ○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
              http://www.anzen.mofa.go.jp/i/ (携帯版)
 ○在エジプト日本国大使館
  住所:81, Cornishe El Nil, Maadi,Cairo, Arab Republic of Egypt
  電話: (20-2) 25285910
  FAX : (20-2) 25285907
  ホームページ: http://www.eg.emb-japan.go.jp/



▲TOP



【広域情報】はこちら 【安全対策基礎データ】はこちら 【テロ概要】はこちら