アマゾネス森vs親菅辻 民主内紛“路上”で罵り合いの愚
2011年1月25日(火)17時0分配信 夕刊フジ
アマゾネスの異名を持つ森裕子氏 [ 拡大 ]
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民主党内では相変わらず、菅直人首相(64)と小沢一郎元代表(68)の対立が続いているが、通常国会が召集された24日には、菅首相支持の参院議員が、小沢氏シンパの女性参院議員を路上でののしる場外乱闘が起こった。
バトルの主人公は、13日の党大会で議長を務めた辻泰弘氏(55)=兵庫=と、森裕子氏(54)=新潟。ともに当選2回で、辻氏は民主党中間派に分類される旧民社党系だが、昨年の代表選では菅首相を支持。一方の森氏は、小沢氏問題における検察や菅首相批判の急先鋒として知られ、その好戦的な性格から一部では「アマゾネス」の異名を持つ武闘派だ。
その2人が激突したのは24日、国会近くの憲政記念館で行われた両院総会終了後のこと。報道陣による森氏の取材が終わったところに、辻氏が近づき怒鳴りあげたのだ。
「森裕子よぉ〜、ちょっとおかしいんじゃないか? オレの議長の時にさー、(後で党大会で発言すること)認めたっていうのも、一方的だ」
13日の党大会。森氏は発言の機会を求めて立ち上がり、紙を持って右手を挙げながら「議長、発言!」などと叫びながらマイクを取るべく演台に近づいたが、辻氏はそれを無視して議事を進行。
さらに森氏は、大会後に辻氏から電話があり、「質問を認めるべきだった」と話したことをインターネット上に紹介していた。
この一連の行動に辻氏は激怒。「大会運営では(質疑は)やっていないということで申し上げたんであって、私があなたに大会で質問を認めるべきだったとはいっていない。一方的に言うのはよくない。反省してもらいたい」と森氏を罵倒したのだ。
さらに、怒りはさめやらず、自身のホームページに携帯電話の着信記録の写真と経緯を説明する文書を載せるとともに、記者団には「彼女のツイッターには、私が電話して言い訳したみたいに書いてあるが、彼女が電話してきた。それはやっぱり間違っている。そこもおかしい」と指摘した。
これに対して森氏は、「私は党大会の運営に瑕疵があったという立場だ。役員からも疑問の声があると聞いている。手続き的な、間違ったことはただしておかないと。今後の運営に禍根を残す」と涼しい顔で語った。