January 26, 2011
JCBホール(3)
前回、新崎人生が一番際立っていた役者揃いの6人タッグについて
TAJIRIにもう少し目だってほしかったと書いたが、
カズ・ハヤシにももう少し目だってほしかった。
私が知っている林君はWCWの頃の林君だったから、
「日本マット界のジュニア最強」と見られているカズ・ハヤシの
成長した姿が見たかった。
あの中ではやりにくかったのかなぁ。
なにせみちのくプロレス時代に自分よりずっと上にいた
人生やTAKAが混じっていたから。
ただ前にも書いたが6人タッグで皆が皆100%出すのは無理。
ということになると、夢のカードとして
新崎人生VS.TAJIRIであり
新崎人生VS.カズ・ハヤシがぜひ見てみたくなった。
短い出番の中、いい味を出していたのはTAKA。TAKAはTAKAでバイプレーヤーに
徹していたように見えたが、コミカルな目潰し一発で客を
ドッと沸かせるのだからさすがである。
もうひとつ良かったと思えたのはハルク。
大先輩たちの中であれだけ目立つことが出来たのだから大したもの。
なにはともあれ、人生たちの6人タッグは私の頭の中にメインにも負けないほどの
インパクトを残した試合だった。
近藤修司& KAI VS. 土井成樹 & 谷嵜なおきはドラゲーを解雇になった過去を持つ
近藤の意地が爆発した緊張感あふれる試合だった。
目立ったのは近藤のえげつないまでの「ノーセール」だ。
土井がある意味意地になって真っ向勝負にいったが、
近藤の「硬さ」にかなり苦労したのではないか。
そういった意味で土井の本来の良さが封じ込められてしまったのは残念だが、
それは今後土井が更なるステップアップするための課題にみえた。
逆に言えばあそこに、あからさまにサイズの違うKAIではなく
もう少し小さな選手が混じっていたらとか、谷嵜のかわりに
堀口あたりが入っていればより以上の試合になったように思える。
堀口が出なかったのは残念。
そして船木誠勝&鈴木みのる& 望月成晃VS.曙&浜亮太&ドン・フジイのセミファイナル。
それまでの試合が素晴らしい試合続きでセミファイナルとしてかなりやりづらいのでは
と思ったが、見事な試合だった。
主役に抜擢?されたのはドン・フジイならぬスモー・フジ。
まわし姿を披露した瞬間から客の目を釘付けにしてしまった。
そして試合はまわしをネタに見事な展開をみせた。
主導権を握り試合を作り上げたのは鈴木みのる。
まさに絶妙だった。
まわしをほどきにかかったり生放送の中でかなり危ない橋をわたっていたが…。
「巧いな」と思ったのは鈴木みのるがフジを攻撃しながら放った
「生なの?」の言葉。この「生」というのは「生中継」の生ではなく
「まわしの下に何も履いていない」という意味の生。
その一言で客の緊張感というかボルテージが何倍にもアップしたのだから凄い。
そのシーンに行く前からコーナーにいる曙が「あれヤバイよ」と何度も言って
お膳立てがされていたのもよかった。(曙の「ヤバイ」はかなりガチだったようにみえたが)
そして船木。あの船木が、まわしがほどけそうなフジに
いきなりレッグスプレッドを決めた。
あのパンクラスの船木が見事にコミックプレーをやってのけたのだからたまらない。
試合後のバックステージで鈴木みのる選手と会話する機会があったが、
あれだけはチラっといったらしい。本当に生なのによくやったものだ。
それにしても鈴木みのるは巧い。
フジを挑発して相撲勝負のシーンを作り出し
お互いに「塩播き」のパントマイムまでやって四股を踏み
イザ勝負…。
観客の目は当然釘付け。そして立会いと同時にフジにハイキック。
最高の「すかし」でプロレスに戻してみせたわけだが、
鈴木の間の巧さは天下一品だとあらためて思った次第。
客を大いに沸かせかつメインを食わず
セミはセミとしての務めを果たすという最高のセミファイナルだった。
(続く)
TAJIRIにもう少し目だってほしかったと書いたが、
カズ・ハヤシにももう少し目だってほしかった。
私が知っている林君はWCWの頃の林君だったから、
「日本マット界のジュニア最強」と見られているカズ・ハヤシの
成長した姿が見たかった。
あの中ではやりにくかったのかなぁ。
なにせみちのくプロレス時代に自分よりずっと上にいた
人生やTAKAが混じっていたから。
ただ前にも書いたが6人タッグで皆が皆100%出すのは無理。
ということになると、夢のカードとして
新崎人生VS.TAJIRIであり
新崎人生VS.カズ・ハヤシがぜひ見てみたくなった。
短い出番の中、いい味を出していたのはTAKA。TAKAはTAKAでバイプレーヤーに
徹していたように見えたが、コミカルな目潰し一発で客を
ドッと沸かせるのだからさすがである。
もうひとつ良かったと思えたのはハルク。
大先輩たちの中であれだけ目立つことが出来たのだから大したもの。
なにはともあれ、人生たちの6人タッグは私の頭の中にメインにも負けないほどの
インパクトを残した試合だった。
近藤修司& KAI VS. 土井成樹 & 谷嵜なおきはドラゲーを解雇になった過去を持つ
近藤の意地が爆発した緊張感あふれる試合だった。
目立ったのは近藤のえげつないまでの「ノーセール」だ。
土井がある意味意地になって真っ向勝負にいったが、
近藤の「硬さ」にかなり苦労したのではないか。
そういった意味で土井の本来の良さが封じ込められてしまったのは残念だが、
それは今後土井が更なるステップアップするための課題にみえた。
逆に言えばあそこに、あからさまにサイズの違うKAIではなく
もう少し小さな選手が混じっていたらとか、谷嵜のかわりに
堀口あたりが入っていればより以上の試合になったように思える。
堀口が出なかったのは残念。
そして船木誠勝&鈴木みのる& 望月成晃VS.曙&浜亮太&ドン・フジイのセミファイナル。
それまでの試合が素晴らしい試合続きでセミファイナルとしてかなりやりづらいのでは
と思ったが、見事な試合だった。
主役に抜擢?されたのはドン・フジイならぬスモー・フジ。
まわし姿を披露した瞬間から客の目を釘付けにしてしまった。
そして試合はまわしをネタに見事な展開をみせた。
主導権を握り試合を作り上げたのは鈴木みのる。
まさに絶妙だった。
まわしをほどきにかかったり生放送の中でかなり危ない橋をわたっていたが…。
「巧いな」と思ったのは鈴木みのるがフジを攻撃しながら放った
「生なの?」の言葉。この「生」というのは「生中継」の生ではなく
「まわしの下に何も履いていない」という意味の生。
その一言で客の緊張感というかボルテージが何倍にもアップしたのだから凄い。
そのシーンに行く前からコーナーにいる曙が「あれヤバイよ」と何度も言って
お膳立てがされていたのもよかった。(曙の「ヤバイ」はかなりガチだったようにみえたが)
そして船木。あの船木が、まわしがほどけそうなフジに
いきなりレッグスプレッドを決めた。
あのパンクラスの船木が見事にコミックプレーをやってのけたのだからたまらない。
試合後のバックステージで鈴木みのる選手と会話する機会があったが、
あれだけはチラっといったらしい。本当に生なのによくやったものだ。
それにしても鈴木みのるは巧い。
フジを挑発して相撲勝負のシーンを作り出し
お互いに「塩播き」のパントマイムまでやって四股を踏み
イザ勝負…。
観客の目は当然釘付け。そして立会いと同時にフジにハイキック。
最高の「すかし」でプロレスに戻してみせたわけだが、
鈴木の間の巧さは天下一品だとあらためて思った次第。
客を大いに沸かせかつメインを食わず
セミはセミとしての務めを果たすという最高のセミファイナルだった。
(続く)
jimmysuzukiusa at 15:39│Comments(0)│