越谷市大沢の製めん会社「クリタエイムデリカ」(栗田晴巳社長)が、ご当地グルメの新商品「こしがや鴨ネギ鍋(うどん入り)」をジャスコ系スーパーで販売し、評判を呼んでいる。栗田社長は「越谷ネギや地元産のゆでめんを使用しました。自慢の商品です」と売り込んでいる。
値段は398円(税込み)。しょうゆ味の特製スープを入れ、電子レンジで加熱するだけで、簡単に食べられるのが特長だ。具材は味付け鴨肉、越谷産の長ネギ、ニンジン、白菜、うどんなどで、1パック当たりのカロリーは315キロ。
19日から関東1都6県のジャスコ系スーパーで販売を始めたところ、1日当たり500パックが売れる人気ぶり。ジャスコ系以外の店舗からも販売の申し込みがあるという。
「こしがや鴨ネギ鍋」はもともと、越谷市商工会青年部が05年、市内に宮内庁埼玉鴨場があるという特徴を生かして「特産品を作り、まちおこしをしたい」と開発。和光市で開催された「彩の国鍋合戦」で06、08年に2回優勝した。市内の食堂のメニューとして、1人前2000円程度で提供されている。
市商工会が「地域ブランドをより推進しよう」と、クリタエイムデリカに協力し、手軽なパック商品に結びつけた。
市商工会の担当者は「今回の新商品はレンジで温めるだけで食べられ、女性や受験勉強の学生の間で好評です」と話す。【飯嶋英好】
毎日新聞 2011年1月25日 地方版