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【芸能・社会】フルトヴェングラー ベスト100位に2作 クラシックでは異例 きょう生誕125年2011年1月25日 紙面から カリスマ指揮者、フルトヴェングラーの生誕125年にあたる25日を前に、19日にリマスター発売されたアルバム(ハイブリッド盤)10作のうち2作が総合チャート100位内にランクインした。クラシックでは異例の動きで、ファンが長らく望んだ「本物のフルトヴェングラーの音がよみがえった」と専門家の間でも評判になっている。 ランクインしたのは、41位「ベートーヴェン『第9番』合唱付き」と77位「ベートーヴェン第5番『運命』&第7番」。日本の発売元のEMIミュージック・ジャパンがロンドンのEMIに働きかけて、貴重なオリジナル音源を最新技術によるリマスターで忠実に音を再現させた。 アビーロード・スタジオのベテランエンジニア4人が、威信をかけて挑んだ仕事で、ロックの世界でいえば、2年前に世界発売されたビートルズの全アルバムのデジタル・リマスターに匹敵するインパクトがある。これまで雑音排除に重きをおくあまりカットされていた細かな音が聴き取れるようになるなど臨場感が抜群。「第7番」は、1950年1月にウィーンで録音されたテープが元で、今回初めて世に出た。 また、51年7月29日に録音された「第9番」は、戦後復活したバイロイト音楽祭のオープニングを飾った音源。巨匠の靴音がコツ、コツ、コツと響いたかと思うと待ちかねた観衆の嵐のような拍手が鳴り響く。まさに歴史のうねりだ。 ほかに輸入盤各種(リマスターではない通常盤)もCDショップのクラシック部門上位に浮上。EMIのリマスター盤は2月にも9作がリリース予定で、フルヴェンブームが到来しそうだ。 ◆ヴィルヘルム・フルトヴェングラー 1886年1月25日ベルリン生まれ。1906年にミュンヘンで指揮者としてデビュー。カラヤンの前にベルリン・フィルの音楽監督を務めた。ほかにウィーン・フィル常任指揮者など。第二次世界大戦中、ドイツに留まりユダヤ人音楽家を庇護。戦後、戦時中のナチ協力を疑われ、演奏禁止処分。その後復帰、ベルリン・フィルの終身指揮者に。スコアの解釈にかけては圧倒的なものがあり、カリスマにふさわしい音は今なお多くの人を熱狂させている。艶福(えんぷく)家としても知られ、再婚したエリーザベト夫人は現在も健在。54年11月30日、68歳で没。 PR情報
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