初めは友好的に振る舞い、そのうち暴力的になる
既成事実を周到に積み重ね、不条理を条理とする
これが彼らの常套手段だ。中国の侵略の実態。多くの民衆が多くの民衆が、手足を切断され、焼かれ、死んでゆく中、不気味な力に勇敢に立ち向かったチベットの戦士たちが伝える警告の書。-それはさながらこの世の地獄だった。
1956年は、中共の約束事が耳をかす値打ちもない大嘘だったことがはっきりしたという点で、チベット人にとって忘れられない年だった。 民主的改革? 土地改革? 援助? 進歩? それらはすべて暴力、脅迫、飢餓、死にいい換えてみればずっと分かり易い。それが中共の共産主義への道だった。チベットを乗っ取り、完全にわが物にするのが中共側の目的だったのだ。これが毛沢東のいう「大家族の一員としてチベットを抱擁する」という意味であった。妻、娘、尼僧たちは繰り返し強姦されまくった。特に尊敬されている僧たちは狙いうちされ、尼僧と性交を強いられたりもした。ある僧院は馬小舎にされ、僧たちはそこに連行されてきた売春婦との性交を強いられた。あくまでも拒否した僧のある者は腕を叩き切られ、「仏陀に腕を返してもらえ」と嘲笑された。(本文より)
中共のチベット侵略と占領は二十世紀最大の悲劇の一つである。百万人以上のチベット人が殺され、仏教建築物、書籍、芸術品などほとんどが破壊し尽くされた。 (ダライ・ラマ十四世・序文より)
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最も参考になったカスタマーレビュー
189 人中、189人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
中国の拡張主義を許すな,
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レビュー対象商品: 中国はいかにチベットを侵略したか (単行本)
この本に書いてあるような侵略の歴史を経て中国は現在チベットを実効支配している。今後チベットが独立を取戻すとすれば、ソ連と同様に中国が解体した時だけだろうと思われる。他国に侵略し、文化もろとも破壊し、併合する、という拡張主義は、康熙帝・乾隆帝のころであればそれ自体目的として成立していたのだろうが、20世紀という時代にあっても成功してしまったのはやはり第二次大戦後のドサクサまぎれという国際情勢があったためで、今日のようにメディアにより劇場化された世界では殆ど成立しえない行為であった。
著者は疑問の点として、国際的バッシングという危険を冒してまでなぜ資源も無く治め難い国を侵略・併呑したかについて、潜在的な中華思想からくる拡張主義だろうと推察しているが、それに加えて私はやはりインドとの防衛ラインを確保しておく、という戦略的意図が毛沢東にはあったのだろうと思う。 この本を読んだ後で「セブン・イヤーズ・イン・チベット」のDVDを見たのだが、どんな戦略的意図があるにせよこういう侵略行為による悲劇を今後許してはならないし、チベット侵略に対する反省をいまだに表明していない中国は現在でもそれを平気で行える国であることを知っておく必要がある。 この本に対する注文を一つ・・。タイトルからすると中国によるチベット侵略史をカバーしているように受取れるが、内容的には1959年のダライラマ亡命までで終わっており、1970年代の文革時代の第二次弾圧までは記述されていない点が残念である。
444 人中、435人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
このような侵略を誰が止めるのか,
By ヴィト原石 " " (茨城県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 中国はいかにチベットを侵略したか (単行本)
ふだん政治的な本は関心が薄いほうだが、八重洲地下街の本屋で立ち読みして、あまりにショッキングな内容であったので思わず買って帰った.
この本は第二次大戦後最大の侵略に対する二十年以上にわたる抵抗運動の記録である.中共政府により120万人以上のチベット人が殺戮され、女性は強姦され、6000もの仏教寺院のほとんどすべてが破壊され、僧と尼僧が衆目の中で交わることを強制され、幼児も赤児も容赦なく殺され、エトセトラ、エトセトラ、悪行をすべて語りつくすことはとてもできない.これがチベット「自治区」誕生の真相であることがわかる. 中共は大量の中国人をチベットに送り込み、チベット人の土地をとりあげ、チベット語を禁じ、チベット民族の抹殺と文化の消滅を図っている.広大なチベットの領土は、資源の奪取と核兵器の実験場と化している.これは現在も進行中のホロコーストである. 開国まもないインド首相ネールも、米国のインド大使で経済学者のガルブレイスも悪業を見てみぬふりした.日本のマスコミも含めて、世界はこのような侵略にいまもほとんど沈黙している.
259 人中、251人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
これが中国の正体である,
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レビュー対象商品: 中国はいかにチベットを侵略したか (単行本)
チベットの状況について流れてくるニュースは少ないが、中国に民族浄化を図られていることは知っていた。
最近ではアメリカの同時多発テロに対するアメリカの動きに便乗して、中国がチベットをテロの温床と称してさらなる弾圧をかけようとしているというニュースがあったくらいであろうか? ダライ・ラマの亡命政権がインドにあることも知っているが、そこに至るまでの経緯については全く知らなかった。 第2次世界大戦が終わって間もなく、中共軍による侵略は開始された。始めは友好的に振る舞い油断させ、徐々に態度を豹変させていく。 そこで行われたことは、人命の、宗教の、文化遺産の身の毛もよだつほどの徹底的破壊であった。 アメリカが支援した中南米の軍事独裁政権下で行われた弾圧(チリ、エルサルバドル、グアテマラなど)と全く変わらない光景がそこでも繰り広げられた。 日本が靖国問題や東シナ海ガス田問題で対峙している中国の正体を知りたい方にはぜひ読んでもらいたい。 真正直な日本と異なり、中国には表の顔と裏の顔がある。そしてその体質は今も全く変わっていないのだから。
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