事件・事故・裁判

文字サイズ変更

長島一由議員:1人へのセクハラ認定 東京高裁

民主党の長島一由衆院議員
民主党の長島一由衆院議員

 民主党の長島一由衆院議員(神奈川4区)が、神奈川県逗子市長当時にセクハラをしたと報じた週刊誌記事で名誉を傷つけられたとして、発行元の新潮社に1000万円の損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁(南敏文裁判長)は19日、被害者とされる女性2人のうち1人へのセクハラを認めた1審判決を支持、双方の控訴を棄却した。

 もう1人の女性については「氏名も不明で、裏付け取材も行っていない」として新潮社側の名誉毀損(きそん)を認定して50万円の支払いを命じた1審の判断を維持した。

 10年7月の1審・東京地裁判決によると、週刊新潮は08年10月9日号で、長島氏について「逗子市長だった05年11月、川崎市の小学校の行事に参加した後の宴席で泥酔し、地元市議の妻の胸や、別の女性の尻を触った」と報じた。

 2審は1審に続き、地元市議の妻本人の証言は信用性が高いとして「肩から腕にかけて手を回し、手が胸に触れた行為は、客観的に見てセクシュアルハラスメントと認定するのが相当」とした。

 長島氏は、東京・霞が関の司法記者クラブで会見し「女性の証言だけが認められ、公平性に欠ける」と判決を非難、上告の意向を示した。

毎日新聞 2011年1月19日 21時05分(最終更新 1月19日 22時39分)

PR情報

事件・事故・裁判 アーカイブ一覧

 

おすすめ情報

注目ブランド