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男性3人殺害:中国籍の被告側、改めて否認 大阪高裁

 01~02年に遺産目当てに夫の加藤善一郎さん(当時77歳)ら男性3人を殺害し資産を不正取得したとして、殺人罪や詐欺罪などに問われ1審・大阪地裁で無期懲役(求刑・死刑)の判決を受けた中国籍、尹麗娜(イン・リナ)被告(55)の控訴審初公判が19日、大阪高裁(古川博裁判長)であった。弁護側は3人の殺害を改めて否認し、検察側は1審で無罪となった1人に対する殺人罪について「事実誤認がある」と主張し結審した。判決は4月20日。

 控訴趣意書で弁護側は「間接証拠の積み上げによる『冤罪(えんざい)』に巻き込まれた」とした。一方、検察側は1審の無罪判決への反論に加え、1審判決が殺人罪を適用しなかった加藤さん事件にも「殺意を認定すべきだ」とした。

 弁護側は関係者の証人尋問を請求したが、古川裁判長は「必要性がない」としてすべて却下した。その直後、尹被告が被告席から約1~2メートル離れた証言台に突進して自ら頭をぶつけて意識を失ったため、審理が一時中断。数分後、回復し審理は続行した。

 10年1月の1審判決は「替え玉」とされた2人のうち、近藤晃さん(当時69歳)の殺人罪は認定。高木清さん(当時71歳)については無罪とした。加藤さんについては殺意を認定せずに傷害致死罪を適用。さらに、相続届などを偽造し、加藤さん名義の預貯金計約3200万円を不正に引き出したなどとする詐欺罪にも問われている。【苅田伸宏】

毎日新聞 2011年1月19日 21時23分

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