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競馬予想:「当たらない」相談急増 高額の情報料被害

 競馬の勝ち馬を予想するという情報サービス業者に「絶対にもうかる」「八百長レースを仕込んである」などと勧誘され、高額の情報料を支払った消費者が「当たらない」と訴える相談が急増している。全国の消費生活センターに、10年4月から12月までに前年度同期の約2倍に当たる1667件の相談が寄せられ、約6000万円をつぎ込んだという男性もいた。国民生活センターは「詐欺的な勧誘には惑わされないで」と呼び掛けている。

 新聞に掲載されている競馬情報の広告やインターネットサイトを見て連絡したり、業者からのメールに返信して勧誘を受けるケースが多い。情報料は初めは低額だが、いったん連絡を取ると「次は必ず当たる」「着順を話し合いで決めるレースがある」などと繰り返し勧誘される。相談者の平均契約額は約89万円で、ほとんどの場合、業者と連絡がとれなくなり支払った料金も取り戻せない。「金がない」と断っても、クレジットカードの現金化など金策まで指南することもあるという。

 国民生活センターは、日本中央競馬会(JRA)に消費者向けの注意喚起を強化するよう要望している。【稲田佳代】

毎日新聞 2011年1月13日 19時31分

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