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[政治]ニュース トピック:自民党
「自衛隊員監視は魔女狩り」自民国防部会で批判噴出 防衛省は否定
2011.1.25 11:33
自民党は25日午前、党本部で国防部会を開き、北沢俊美防衛相直轄の防(ぼう)諜(ちょう)部隊「自衛隊情報保全隊」が陸上自衛隊OBの佐藤正久参院議員や田母神俊雄元航空幕僚長の講演に潜入し、現職自衛官の参加状況を監視していた問題について、防衛省からヒアリングを行った。防衛省側は佐藤氏を情報収集の対象にしたことはないと否定し、隊員の権利や自由を侵害した事実もないと説明した。
一方、佐藤氏は国会内で記者会見し、「私の会合などに保全隊員が来ているのを確認している」と明らかにした。田母神氏と陸自唯一の特殊部隊「特殊作戦群」の初代群長を務めた陸自OBと連絡をとったところ、2人も講演会や会合に保全隊員が調査に入っていたことを認識していた。田母神氏と陸自OBは公開質問状の提出を検討しているという。
国防部会で防衛省側は「秘密保全のため必要な情報収集をしているが、保全隊の具体的な活動内容を明らかにすることは差し控えさせてほしい」と強調した。これに対し、出席議員は「まったく納得できない」(柴山昌彦衆院議員)と反発。保全隊が外国情報機関によるスパイ活動などから自衛隊の保有情報を防護するのが主任務であるため、「本来すべき仕事と違う仕事をしているのではないか」(江渡聡徳衆院議員)、「魔女狩りではないか」(宇都隆史参院議員)などの追及が相次いだ。
石原伸晃幹事長は記者会見で「ひどい話だ。事実なら憲法違反だ」と批判。また、防衛省が情報収集を否定していることについても「スパイは『自分はスパイしている』とはいわないだろう」と指摘した。
自民党は、自衛隊行事での民間人による政権批判を封じる昨年11月の「事務次官通達」問題と合わせ、通常国会で追及する構えだ。
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