国際【国際情勢分析】胡錦濤主席 訪米のジレンマ +(2/3ページ)(2011.1.15 18:00

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【国際情勢分析】
胡錦濤主席 訪米のジレンマ 

2011.1.15 18:00 (2/3ページ)
北京の人民大会堂で訪中したロバート・ゲーツ米国防長官(左)と握手する胡錦濤国家主席。自らの訪米を控え、友好ムードをつくり出そうとしているが、訪米に反対する考えも中国国内には根強い=11日(AP)

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北京の人民大会堂で訪中したロバート・ゲーツ米国防長官(左)と握手する胡錦濤国家主席。自らの訪米を控え、友好ムードをつくり出そうとしているが、訪米に反対する考えも中国国内には根強い=11日(AP)

軍系サイトに強硬意見

 昨年1月から約1年間に及んだ米中対立の影響で、朝鮮半島の緊張が高まり、米国と同盟国の日本や韓国も中国と距離を置き始め、中国と東南アジア諸国の関係悪化にもつながったと指摘される。経済発展に専念したい胡政権にとって、国際環境の改善は急務で、今回の訪米の成功に大きな期待をかけているようだ。

 しかし、「西陸軍事論壇」など複数の軍系サイトでは、こうした対米協調に転じる外交方針に対し反発する意見が多く寄せられている。米中間の軍事交流が中断したのは、昨年初めに決まった米国による台湾への武器輸出に対して、中国政府が発表した対抗措置の一環であったことを強調し、「今後は台湾への武器輸出をしない」との約束を米国からもらわずに軍事交流を再開させることは、「中国外交の実質的敗北を意味する」と指摘する声が多い。昨年春以降、米軍が韓国軍などと一緒に中国周辺で行った一連の軍事演習は「中国への挑発行為」と決め付け、「抗議するために胡主席は訪米をキャンセルすべきだ」といった強硬な意見も多く見られた。

試験飛行が持つ意味

 2012年に権力交代を控える中国では、次期最高指導者の習近平(しゅうきんぺい)国家副主席(57)を支持する保守派や軍部は、こうした世論に同調して米国との妥協に反対しているといわれる。中国軍が11日、四川省(しせんしょう)成都(せいと)で自主開発した次世代ステルス戦闘機「殲(せん)20」の試験飛行を行ったことは、訪中しているゲーツ長官に中国空軍の技術の進展ぶりを見せつけることが狙いと推測され、一種の挑発行為ともいえる。

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北京の人民大会堂で訪中したロバート・ゲーツ米国防長官(左)と握手する胡錦濤国家主席。自らの訪米を控え、友好ムードをつくり出そうとしているが、訪米に反対する考えも中国国内には根強い=11日(AP)
中国が開発した次世代ステルス戦闘機「殲20」。その試験飛行が胡錦濤国家主席に知らされていなかったとすれば、その意味するところは重大だ=5日、四川省成都(共同)
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