全日本不動産会議
最新開催レポート
第46回 全国不動産会議 奈良県大会
平域遷都1300年 まほろばの奈良 ~青丹(あをに)よし古都(なら) 万葉のふるさと大和路へ~
梅原寛克 奈良県本部長
川口 貢 全日・保証理事長
全日本不動産協会(川口 貢 理事長)は10月29日、「第46回全国不動産会議 奈良県大会」を「なら100年会館大ホール」で開催した。当日は会員ら約1,400名が参集、不動産市場活性化のための税制の実現等を政府・関係機関に強く要望する決議を採択した。
今大会のテーマは、「平城遷都1300年 まほろばの奈良 ~青丹よし古都、万葉のふるさと大和路へ~」。2010年は我が国初の首都といえる「平城京」が誕生して1300年に当たる。歓迎のあいさつで梅原寛克 全日奈良県本部長は、「平城遷都1300年という歴史的イベントと時を同じくして全国大会が都の発祥の地である歴史とロマンの街、奈良で開催できたことは大変光栄だ」と語った。
【第1部 式典】 14:00 ~ 15:00
総合司会の丸岡 敬
保証・教育研修委員長
丸岡敬 保証・教育研修委員長を総合司会、田村典子 奈良県アナウンサーを司会に迎え、厳かに式典が始められた。小田原義征 全日・教育研修委員長の開会あいさつの後、川口理事長は、「円高による長期景気低迷を懸念しつつ、10 月8 日に閣議決定した経済対策・ステップ2のうち、住宅エコポイントの延長は業界として追い風だ。早期デフレ脱却に向け、協会として全力で取り組んでいく」と述べた。
来賓代表としてあいさつした荒井正吾 奈良県知事は、「県内において不動産業は重要産業であり、行政と民間企業による街づくりは奈良県にとって必要不可欠。環境の在り方について、これからも審議していきたい」と語った。
小田原義征
全日・教育研修委員長
国土交通省 河村正人氏
奈良県知事 荒井正吾氏
続いて、藤野茂樹 全日・副理事長より不動産市場活性化のための税制の実現等、3項目について決議案が発表され、満場一致で採択された。
その後、梅原 奈良県本部長から川口理事長に大会旗が返還され、次回開催地である石川県の中西本部長に手渡された。
続いて、川口理事長から前回開催地だった熊本県本部に感謝状が授与され、松永幸久 熊本県本部長が受け取った。
林直清 全日・組織委員長により、全日の会員数は平成22 年9月現在で25,774 名である旨報告があり、平成22年度の会員増強について、新規免許業者の全日入会比率が30%を超えた17 地方本部が発表され、代表として第1位の山梨県本部、第2位の島根県本部、第3位の宮城県本部と新しく昨年9月末から本年9月末までの1年間の会員純増比率上位3地方本部を代表して第1位の熊本県本部に表彰状と記念品が川口理事長より贈呈された。
最後に髙木剛俊 教育研修副委員長の閉会のあいさつで式典は閉幕した。
藤野茂樹 全日・副理事長
大会旗が梅原 奈良県本部長から
川口理事長を介して次回開催地の
中西 石川県本部長へ手渡された
感謝状を授与された、
松永 熊本県本部長
林直清 全日・組織委員長
会員増強で表彰された
地方本部長
髙木剛俊
教育研修副委員長
【第2部 講演会】 15:10 ~ 16:40
蒲島 郁夫 奈良県知事
第2部では、法相宗大本山薬師寺管主・奈良善光寺住職の山田法胤(ほういん)師による「平城遷都1300年によせて日本を考える」と題した講演が行われた。
講演は、1300年前の平城京が商業・教育・文化等、あらゆる機能が集積した都市であったことや、まほろばの〝まほ〟は稲の穂、〝ば〟は場所・土地のことで、「まほろば」は「作物の育つよい土地」ということ等、奈良・平城京を深く知ることができ、日本の歴史への造詣を深めてくれる内容であった。
【第3部 懇親会】 17:00 ~ 19:00
別名「乙女太鼓」と呼ばれる
佐保山太鼓隊
講演会終了後、会場をホテル日航奈良に移して懇親会が行われた。大植一徳 奈良県本部実行委員長と川口 理事長のあいさつ、出口武男奈良県議会議長の来賓あいさつが述べられた後、桑畑信之 近畿地区協議会長の乾杯の音頭で宴が始まった。
佐保山太鼓隊による和太鼓や「オーロラ輝子」のモデルとして有名な叶麗子さんの演歌が宴に花を添え、盛大な懇親会となった。
決議
日本経済は、深刻な円高とデフレの荒波に翻弄されている。日本は、もはや世界に冠たる経済大国と誇れるような強い経済力 を有していない。しかも前途には少子高齢化という難題が待ち受けている。不動産業は、国民生活や経済活動の重要な基盤であ る土地・建物の取引を担い、市場や消費者の信頼と購買意欲の上に成り立つ産業である。このまま手をこまぬいていれば、ズル ズルと衰退する道しか残されていない。とりわけ、経済基盤の脆弱な中小不動産事業者は厳しい経営を強いられている。政府は、 日本を元気にするための大胆かつ早急な需要喚起策を実行し、1日も早く元気な日本の復活を我々は切望する。
我が国の国土は気象、地理的に極めて厳しい条件下にあり、自然災害から国民の生命・財産を守ることは最も基礎的な課題で ある。地球温暖化に伴う局地的豪雨の頻発、台風の強度の増大等が懸念されている。自然環境の保全活動を共に住宅・建築物及 び構造物の耐震・安全性の向上対策が積極的に推進されなければならない。
確固たる信念と高潔な精神を持つ我々全日本不動産協会は、自己啓発と相互研鑚を積み重ね、健全な日本経済の発展に貢献で きるよう国民が期待する下記項目の実現を政府・関係機関に強く要望する。
記
- 不動産市場活性化のための税制の実現
- 安心して暮らせる豊かな地域社会の実現、地方経済の活性化
- 少子・高齢化対策の拡充
ここに決議する。
平成22年10月29日
社団法人 全日本不動産協会
社団法人 不動産保証協会
第46回 全国不動産会議奈良県大会
【第46回 全国不動産会議 奈良県大会を顧みて】
社団法人 全日本不動産協会
社団法人 不動産保証協会
奈良県本部長 梅原 寛克
大会実行委員長 大植 一徳
大植 大会実行委員長
第46回全国不動産会議奈良県大会が、平成22年10月29日、なら100年会館にて、全国から1,400名余りの会員の皆様はじめ、地元県民のご参加をいただきまして開催することができました。初めて都が奈良に誕生して1300年の記念の年「平城遷都1300 年祭」に、華々しく大会の幕が開けられましたことに、心から感謝申し上げる次第です。
第1部式典では、国土交通省官房審議官、奈良県知事、奈良市長のあいさつを賜り、地元の国会議員、県市議会議員をはじめ、多くのご来賓の方々のご臨席を賜りました。政府に対して、大胆かつ早急な需要喚起を訴えた決 議文を採択したのち、次回開催地である石川県本部へ大会旗を引き継ぎ閉会致しました。
梅原奈良県本部長
第2部講演会では、法相宗薬師寺管主 山田法胤師より「平城遷都1300年によせて日本を考える」と題しましてご講演を賜り、環境、少子高齢化、雇用等の先行きの不安を抱えている世の中に、大きな希望と夢を与えていただきました。
第3部はホテル日航奈良に会場を移し、懇親会を開催しました。大会実行委員長のあいさつに続き、川口 貢理事長のあいさつ、奈良県議会議長出口武男氏の来賓あいさつ、桑畑信之近畿地区協議会長の乾杯で全国の会員同士、懇親を深めていただきました。奈良の地酒、地元の食材による料理等、平城遷都1300年祭マスコットキャラクター「せんとくん」の踊り、佐保山太鼓隊、叶麗子、JAZZクァルテットのアトラクションを楽しんでいただけたものと思います。
翌日には、平城遷都1300年祭と国立博物館「正倉院展」、世界遺産「古都奈良の文化財」「法隆寺地域の仏教建造物」の研修旅行へ出かけられ、平城遷都1300 年まほろばの奈良を存分に満喫されたと思います。
この度の第46回全国不動産会議奈良県大会を成功裏に終えることができたのは、奈良県本部会員、関係者各位のご協力の賜物であると心から感謝申し上げます。ありがとうございました。