藤井官房副長官:インフレ目標導入目指す日銀法改正に反対(Update2
1月24日(ブルームバーグ):藤井裕久官房副長官は24日午後の記者会見で、政府が主導してインフレ目標を設定するための日銀法改正には反対する考えに変わりはないことを明らかにした。日銀法改正はみんなの党などが求めている。
藤井氏は日銀法改正論について「いろんな議論があるのは私も承知している。デフレ脱却のために日本銀行法を変えるという観点の議論が多いが、私はまったく違うと思っている」と強調。反対する考えに変わらないかとの質問に対し、「個人的意見だが、変わらない。信念は変わっていない」と語った。
藤井氏は昨年8月、ブルームバーグ・ニュースとのインタビューで「大反対だ。インフレの危険性があり、お年寄りを直撃し、サラリーマンにも相当影響がある」と言明していた。
日銀法改正論については、民主党の有志でつくる「デフレから脱却し景気回復を目指す議員連盟」(デフレ脱却議連)やみんなの党などが主張している。
一方、藤井氏は政府が今国会に提出した2011年度予算案について「政府としては最善のものであるという信念の下に出している」としながらも、与野党で修正協議を行う可能性については「今後の政治情勢の中で、いろいろそういう問題も出るかもしれない」と否定しなかった。
また、民主党の岡田克也幹事長も24日午後の定例会見で、予算の修正問題に関し、「修正そのものをしないというふうに言っていない。子ども手当と高校無償化について、まったく議論する余地なしと言うつもりはない」とその可能性に言及した。
記事に関する記者への問い合わせ先:東京 広川高史 Takashi Hirokawa thirokawa@bloomberg.net
更新日時: 2011/01/24 18:43 JST