Updated: Tokyo  2011/01/26 00:09  |  New York  2011/01/25 10:09  |  London  2011/01/25 15:09
 

自民・谷垣氏:与謝野氏起用は「政権の信頼おとしめた」-党大会

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  1月23日(ブルームバーグ):自民党は23日午前、都内のホテルで定期党大会を開いた。谷垣禎一総裁は菅直人首相が内閣改造でこれまで民主党の政策を批判してきた元自民党の与謝野馨経済財政担当相を任命したのは政権の信頼性を自らおとしめる行為だと批判、24日開幕の通常国会を前に対決姿勢を鮮明にした。

  谷垣氏は総裁年頭演説で、与謝野氏の閣僚起用について「民主党政権やマニフェスト(政権公約)をあれほど否定した与謝野氏を経済財政の司令塔に据えた。貧すれば鈍す、菅内閣がここまで政権の信頼性を自らおとしめるならば、われわれは与野党協議においそれと応じるわけにもいかない」と指摘。そのうえで「今般の動きは総選挙で信を受けたマニフェストからの一大転換であり、国民の信を受けないままの変質、変節であることにほかならない」と語った。

  与謝野氏は2009年の衆院選で自民党の東京比例代表で当選。その後、昨年4月に「たちあがれ日本」の結党に参加したが、内閣改造に先立って「たち日」も離党した。

  また、谷垣氏は2011年度の政府予算案が2年連続で税収を新規国債発行額が上回った原因は子ども手当、農家の戸別所得保障など民主党のマニフェスト関連施策だと指摘。菅首相が呼び掛けている社会保障・税制一体 改革での超党派協議について「民主党がマニフェストを撤回して、政府・与党の案をきちんと作ってから与野党協議に臨むべきだ」と述べ、マニフェストの撤回と政府・与党案の提示が自民党として応じる条件との認識を示した。

  これに先立ち、公明党の山口那津男代表も来賓あいさつで、「政府・ 民主党として具体像をしっかり出してもらうことが大前提だ」と語った。

  一方、日本経団連の米倉弘昌会長は社会保障・税一体改革に「環太平 洋連携協定」(TPP)交渉参加問題など経済連携の推進といった課題を挙げ、自民党が「超党派の取り組みにも積極的に参画し、力を尽くしてほしい」と求めた。

記事に関する記者への問い合わせ先:東京 広川高史 Takashi Hirokawa thirokawa@bloomberg.net

更新日時: 2011/01/23 13:06 JST
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