北朝鮮砲撃:「1000倍にして返す」…犠牲2兵士告別式

2010年11月27日 20時4分 更新:11月27日 20時7分

北朝鮮の砲撃で死亡した韓国軍兵士の葬儀のテレビ中継を見る人たち=韓国・ソウル駅で2010年11月27日午前10時5分、長谷川直亮撮影
北朝鮮の砲撃で死亡した韓国軍兵士の葬儀のテレビ中継を見る人たち=韓国・ソウル駅で2010年11月27日午前10時5分、長谷川直亮撮影

 【ソウル松井豊】北朝鮮による延坪島(ヨンピョンド)砲撃事件で死亡した韓国海兵隊のソ・ジョンウ兵長(22)と文光旭(ムン・グァンウク)2等兵(20)の告別式が27日、ソウル近郊の京畿道城南(キョンギドソンナム)市にある国軍首都病院であり、金滉植(キム・ファンシク)首相ら約500人が参列した。海兵隊司令官は弔辞で「われわれの愛する兵士を殺したことを後悔するよう、(北朝鮮に)100倍、1000倍にして返す」と遺影に語りかけた。

 告別式の模様を放映するソウル駅構内待合室の大型テレビ前には、多くの市民が集まった。死亡した兵士の母親がひつぎに取りすがる場面などが映し出されると、涙を流す市民の姿もあった。長男と次男が入隊中、毎朝、無事を祈ったというソウル在住の女性(65)は「こんな若い人が殺されていいわけはない。自分の子どものことのようで、胸が痛む」と語った。

 一方、同日、ソウル市のメーンストリート・世宗路(セジョンノ)付近で、韓国海兵隊戦友会が延坪島砲撃事件を糾弾する集会を開き、海兵隊OBら約1500人が集まった。韓国南東部・慶州(キョンジュ)から参加した金永銀(キム・ヨンウン)さん(62)は「亡くなった2人の後輩をふびんに思う。再び北朝鮮の砲撃があれば、われわれは我慢できない」と強い口調で訴えた。

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