福山潤は噛まずに進行できたのか!? 『ぬらりひょんの孫~百鬼夜行の宴~』レポート 2011年1月25日 19:20
2010年12月26日、東京・日比谷公会堂にてTVアニメ「ぬらりひょんの孫」のイベント『ぬらりひょんの孫~百鬼夜行の宴~』が開催された。昼の部、夜の部と行われたイベントの、夜の部の模様をレポートする。
青田坊役の安元洋貴さんによる開演前アナウンスの後、スクリーンにオープニング映像が流されイベントはスタート。ステージには、奴良組の屋敷の縁側をイメージしたセットが置かれ、奥の襖を開けて司会の福山潤さん(奴良リクオ役)、間島淳司さん(鴉天狗役)が登場。二人がその場で"くじ引き"をし、それにより決まった順番で各出演者が今回のイベントの意気込みを書いた掛け軸を披露しつつステージへと姿を現した。
【出演者:意気込み】
平野綾さん(家長カナ役):モリモリ盛り上がるぞぉー!
鳥海浩輔さん(黒田坊役):(´ー`)y-゜゜゜
柿原徹也さん(島二郎役):DVDを見る時は、部屋を明るくして、テレビから離れて見てちょーだい ♡
谷山紀章さん(清継役):テンション高めでできればいーな。
堀江由衣さん(雪女役):みんな奴良組♪
櫻井孝宏さん(首無役):今日のこのステージを待っていました!正に首を長くして!
前田愛さん(花開院ゆら役):今年最後の最高のイベントになるように昼の部よりもがんばります!
安元洋貴さん(青田坊役):来ちゃった・・・? ♡
そして、司会の二人も同様に意気込みを発表する。
間島淳司さん(鴉天狗役):時間厳守
福山潤さん(奴良リクオ役):カムのは三回まで
トークコーナー テーマ「TVシリーズ第二期への野望」
最初はトークコーナー。ぬらりひょんの孫TVアニメ第二期制作決定を祝して「TVシリーズ第二期への野望」について語っていく。セットの縁側に座り、会場で販売していた"畏"マーク入りのおまんじゅうを食べながら、という和やかムードでトークは進行。昼の部に続いて夜の部でも水をこぼす柿原さんに、出演者や会場から突っ込みと笑いが起こっていた。
安元さんは「(物語を)どこまでやるのかが知りたい。出来る限り濃密にテンション高くやってもらいたい」と語り、柿原さんは「二期では人間チームのシリアスな面も見たいし、なんで清継くんがこんなキャラクターになったのかを紐解きたい」と、人間チームがどのような登場をするのか気になっている様子。そして自身が演じた"島二郎"のフルネームを知ったのが今朝という衝撃の事実も告げられた。
昼の部のトークコーナーでは一言も喋らなかったので油断していたという鳥海さんは、「出ていればいいかなと(笑)黒田坊が何の妖怪なのか知りたいんですよ。(青田坊と同じく)神様なんですかね?」と切実な野望を口にする。平野さんはカナとリクオの関係がもどかしいようで「(夜リクオに)気づくか気づかないかギリギリじゃないですか。その微妙な加減が毎回楽しくて、それが二期ではどうなるのかなと。一回ぐらい気づいて欲しいな」。さらに、鴉天狗役の間島さんからは「なんであんなに小さくなったのか?」「母さんは鴉なのか?天狗なのか?」「鴉天狗の子供は卵で生まれるのか?」といった純粋な疑問が投げかけられていた。
福山さんからの不意打ちで、急に名前を呼ばれた堀江さんは「えぇぇぇ!!!」と本気でびっくりしつつ、オーバーリアクションで説明をすると、その手が当たりそうになった谷山さんが、さらに大げさなリアクションで返すといった一幕も見られた。そんな堀江さんは「女子だれ(を選ぶの)?」と、リクオの気持ちが気になっているとのこと。
生アフレコ
事前に投票されたお気に入りのシーンを生でアフレコするコーナー。
夜の部で選ばれたのは、
・第5話「鬼棲む山に紅き梅は咲く」より、合宿に出発する清十字団のシーン
・第4話「闇の鼠は猫を喰らう」より、百鬼夜行の登場シーン
・第22話「闇と氷」より、リクオと雪女が共に闘うシーン
第22話では、張り切って準備を整える櫻井さんに対し、会場には「そんなにセリフあったかな?」との空気が流れる。櫻井さんの出番がないままシーンは終盤に差し掛かり、いよいよ櫻井さん演じる首無が登場!そして一言、
「見えるぞ!!」
やりきった感満載の表情を浮かべる櫻井さんは「四文字も喋ったのは久しぶり(笑)」と率直な感想を述べていた。
朗読ドラマ「清十字団プレゼンツ・君は闇の支配者を見たか!」
過去のシーンだけじゃなくて新しいのも聞きたいよね?ということで、このイベントのために書き下ろされた完全新作の朗読ドラマ「清十字団プレゼンツ・君は闇の支配者を見たか!」のコーナー。
ストーリーは、清十字怪奇探偵団のメンバーがリクオの家でお芝居の練習をしたことにより、鴉天狗や首無たちもお芝居に参加することに・・・というもの。いきなり登場シーンを忘れる櫻井さんや、恥ずかしそうに演技をする堀江さん、大きな身振りをまじえ熱演する谷山さんなど、ドラマの内容だけでなく出演者のしぐさや表情に、会場は爆笑と歓声に包まれた。
ゲームコーナー
奴良組(鳥海さん、櫻井さん、堀江さん、安元さん、間島さん)と、清十字怪奇探偵団(谷山さん、柿原さん、平野さん、前田さん、福山さん)に分かれて対決するゲームコーナー。
ひとつめの対戦は『ぬら孫総選挙』
「○○しそうなキャラは?」との質問にファンが答えたランキングを当てるゲーム。お題は「一日だけ入れ替われるならこのキャラ!」「良い匂いがしそうなキャラは?」「KYそうなキャラは?」の3問。
1問目からイラスト付きの回答が相次ぎ、いつの間にかイラスト披露がメインのような様相をみせる。ウーパールーパーのような納豆小僧を描いた堀江さんや、チョココロネのようなぬらりひょんを描いた谷山さんなど、個性溢れるイラストが次々と登場する。櫻井さんも堀江さんと同じく"納豆小僧"との回答なのだが、こちらは一転してとても上手なイラスト。さらに2問目でも間島さんの描いた毛倡妓(けじょうろう)の上手さに会場から驚きの声があがる。3問目になると、目のアップを描いたり、アメリカ人のようなイラストだったりと、笑いに走る人や、可愛いイラスト描く人など、多彩な才能が発揮された。
正解による得点と、NG順位を選んだことによるマイナスを差し引いた合計得点が、この時点で両チームとも0点というミラクルな大接戦状態に。
雌雄を決する続いての対戦は『ぬら孫紅白玉入れ』
バスケットのフリースローのように綺麗に狙いを定める人や、一斉にまとめていれようとする人、丁寧に入れる人など、イラスト同様こちらも個性豊かな行動が多く、大きな声援が送られる。なかなか入らない堀江さんは(結局1つも入らなかったらしい)、最後には玉が入った箱ごと投げようとして、どよめきが起こっていた。その結果は・・・
奴良組:64
清十字:63
まさかの1つ差!これには出演者からも「鳥肌が立った」との声があがる。勝利チームには豪華お食事券が贈られ、そして敗者チームには、ステージ上のセットである桜の木の下で"ちょっと恥ずかしいセリフ"を発表する、という罰ゲームが科せられた。
福山「今夜はお前をぜったいに逃がさない」
桜の花に手をやるしぐさでセリフを言うと会場からは悲鳴ともつかぬ歓声が。
谷山「恥ずかしがらずに僕の胸に飛び込んでおいで!」
柿原「大好きだぁぁぁーーーー!!!」
平野「つららちゃんなんかに負けないんだから」(泣きの演技で)
恥ずかしがりながらもセリフを披露する。最後は前田さん。
前田「お兄ちゃん、あかんよ」(セクシーに)
これには「セクシーさが足りない」と谷山さんからダメだしが。リテイクでは、カメラに向かってよりセクシーな声で言葉を紡ぐ前田さんに、会場から拍手が沸き起こった。
罰ゲームが終わり、福山さんは「優勝した奴良組チームには・・・」と言おうとして噛んでしまう。これを見逃さなかった出演者たちから、福山さんにもう一度罰ゲームをするように指令が。選ばれたセリフは先程の前田さんのセリフ。
福山「お兄ちゃん、あかんよ」
桜の木に腕を置き、セクシーな表情で指を噛む福山さん。この恥ずかしいセリフを言っている間に、他の出演者はこっそりとステージから退場し、福山さんを1人きりにするというプチドッキリも仕掛けられた。
再び出演者全員が登場し、一言ずつ挨拶を述べる。そして一度退場した後、アンコールの拍手に応えてお揃いのはっぴ姿で再度ステージへ。ここで、今回のイベントの模様がDVDとして発売されることが発表された。イベントに参加した人も残念ながら参加できなかった人も発売を楽しみにして欲しい。最後に1本締めを行い、現場の雰囲気の良さをそのまま持ち込んだような、笑いと歓声に包まれたイベントは幕を下ろした。
©椎橋寛/集英社・奴良組