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「誰もが騙される」詐欺、「特定個人しか騙されない」詐欺。悪党はカモによって手口を変えて荒稼ぎ! ――「六本木の巫女」(笑)の投資詐欺から、韓流詐欺まで。最新事件の悪党手口!

作家 夏原武
2011年 1月25日

「誰もが騙される」詐欺、「特定個人しか騙されない」詐欺、その違いは?
 

 詐欺にはさまざまなバリエーションがあるが、事件報道を見る側の感覚としては、極論するとふたつに分かれる。

 それは「そういう話なら騙されるかもしれない」と「どうしてそんな話で騙されるの」である。

 前者の代表は「投資詐欺」。早い話、有利な配当や利殖に釣られるわけで、騙されるのは理解できなくはない。

 不況が続く日本、将来への不安が消えない日本では、特にこの投資詐欺が猛威を振るっている。たとえば、先だって摘発された大規模な投資詐欺「夢大陸事件」がそれだ。次の報道を読んでもらおう。

 架空の投資話で多額の金を集めたとして、福岡県警は15日、福岡市早良区の投資コンサルタント会社「夢大陸」の社長の原千春容疑者(55)ら4人を詐欺容疑で逮捕した。

 県警は全国の数百人から数十億円を集めたとみて全容解明を進める。

 捜査関係者によると、原容疑者らは顧客に対し、「日本円の価値が下がり経済危機が来る」などと不安をあおって投資を勧誘。架空の国債や外国債の購入を持ちかけて投資金を預かったが、実際には金を運用せずに詐取した疑い。(読売新聞2011年1月15日)

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