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巨額詐欺の背後に「真の悪党」あり
 

 この事件では、原容疑者が日本証券業協会員であると偽っていたこともわかり、当初から詐欺をもくろんでいたことが明らかになっている。

 FM放送で「六本木の巫女」と名乗って自分を売り込むと同時に、福岡や東京で「お金の木」なるセミナーまで開いていたという。

 投資で成功する「巫女」とはずいぶん自分を祭ったものだが、実はこれ、女性詐欺師ではよく見られるケース。やってるうちに「自分が本当にその能力があるのではないか」といった妄想が肥大化していくことも、珍しくない。

 ただ、億単位で金が動くこうした巨大詐欺の場合、トップはダミーであることも多い。つまり、彼女を煽って御輿として担いだ連中がいるだろうということだ。

 そういう連中は、いざ摘発されると「自分も騙されていた」と称して、逃げおおせることが多いのは、過去の多くのマルチ商法事件や投資詐欺事件が示している。

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