米軍普天間飛行場移設問題を巡り、飛行場近隣施設の移転検討に言及した前原誠司外相の発言で、仲井真(なかいま)弘多(ひろかず)沖縄県知事は28日、「(普天間の)継続やむなしとか固定化やむなしとの考えが、ちょこっとでも出ること自身が退廃の極み」と述べ、強い不快感を示した。普天間継続使用を前提とした政府側の議論を強くけん制した。報道各社のインタビューに応じた。
知事は「固定化の議論につながることを考えているとすれば、本末転倒。政治、行政に責任を持つ人たちが言ってはいけない言葉」とも述べた。前原外相の発言に対しては、普天間を抱える宜野湾市民を中心に反発が強まっている。【井本義親】
毎日新聞 2010年12月28日 20時54分(最終更新 12月28日 21時17分)