女性の目で防犯手引き
島根大生ら 家選びや不審者対応
島根大生らが作ったハンドブック。折りたたむと右の手のひらサイズになる(県警本部で)
女性の防犯意識を高めようと、島根大生と県警が協力して防犯ハンドブック「girls' safety book(ガールズ セーフティー ブック)」を作った。1万部を県内の中高、大学での防犯講習会などで無料配布する。
A2判の両面印刷で、折りたたむと手のひらサイズ。安全なアパートの選び方、不審者への対処法のほか、携帯電話でQRコードを取り込めば、カロリー表や料理のレシピなども表示される。
浜田市の県立大生遺体遺棄事件を受け、県警が昨年、防犯パトロールなどに参加している島根大生のサークル「松江地区学生防犯ボランティアネットワーク」(作野祐希也会長、約70人)に協力を呼びかけた。法文学部3年中村由佳さん(20)ら有志の女子学生6人が「女性が持ち運びたくなる」デザインなどのアイデアを出し合った。
中村さんら5人が19日、県警で高瀬隆之本部長に完成品を披露。特徴などを説明する中村さんらに、高瀬本部長は「若い人の感覚が取り入れられた優れもの」と防犯効果を期待していた。
(2011年1月20日 読売新聞)