伊勢崎市民病院でリンパ節摘出手術を受けたブラジル人女性が、担当医のミスで神経を損傷し左腕に後遺症が残ったとして、病院を経営する同市を相手取り、約3240万円の損害賠償を求め前橋地裁に提訴した。
訴状によると、女性は09年5月、首のリンパ節の腫れが悪性リンパ腫かを調べるための手術を受けた。その際、担当医がリンパ節付近を走る副神経を損傷させ、左腕が上がらない状態になったとしている。女性はプロサーファーになる夢が絶たれたとして慰謝料などを求めている。
同病院は「裁判の中で事実を明らかにしていきたい」と話している。【塩田彩】
毎日新聞 2011年1月25日 地方版