2011年1月24日
半年後に迫った地上デジタル放送の完全移行を前に、アナログ放送を一時停止する「予行演習」が行われることになった。高齢者を中心に地デジ対応できていない世帯へ周知を図るためで、総務省の要請を受けて今月末に沖縄県の民放3局がそろってアナログ放送の番組を1時間中断する。総務省は今後、都道府県単位で停止実験を実施するよう全国の放送局に求める方針だ。
アナログ放送の停止実験をするのは、沖縄県の琉球放送、沖縄テレビ、琉球朝日放送の地元民放3局。今月末、高齢者らの視聴率が高い昼間の1時間程度、通常の番組放送を停止する。ただ、実際に電波を止めるのではなく、電波を止めた時と同じ多数の小さな光が明滅する「砂嵐」の映像や、地デジ対策の問い合わせ先を表示した画面などを流すという。デジタル放送は通常の番組を流す。
沖縄県は昨年9月末時点で地デジ対応のテレビやチューナーを持っている世帯数の推計値が78.9%と全国最低だった。7月の地デジ移行時に混乱が起きる可能性があることから、民放3局が総務省の求めに応じた。
アナログ放送の停止を知らないまま、7月の地デジ完全移行時にテレビが見られなくなってしまう世帯が高齢者を中心に一定数いるとみられる。このため、完全移行前にアナログ放送を1時間程度停止する予行演習を実施することで、コールセンターや電器店への問い合わせや相談を促し、必要な支援をする。
総務省は当初、全国一斉の停止実験を検討したが、番組の編成は放送局ごとに異なり、実施時間の調整などが難しく断念。都道府県単位や中継局単位に切り替えて、放送局に実施を求めることにした。(岡林佐和)
今、電子書籍の動向から目が離せない。今月、ソニーから「ソニーReader」の日本仕様が、シャープから………
「電子書籍元年」と大騒ぎされた2010年だったが、ソニーの「リーダー」など国内メーカーの端末が発売さ………