最終更新: 2011/01/25 00:49

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国会 菅首相、国民負担は避けられないと明言 与野党協議を呼びかける

24日、通常国会初日の施政方針演説で、菅首相は社会保障と税の一体改革で、国民にある程度の負担をお願いすることは避けられないと明言し、与野党協議を呼びかけた。
一方、与謝野経済財政担当相は、古巣の自民党などから、容赦ないやじを浴びせられた。
自民党の小泉 進次郎議員は、「指輪のないプロポーズっていうんですかね」、「信頼がなかったら、踏み込めないですよね」と話した。
民主党の田中 真紀子議員は、「夢というか、華がないというか」、「意気込みが感じられなかったことは、非常に残念でした」と語った。
党内外の論客から酷評された菅首相、150日にわたる通常国会初日は、ほろ苦い始まりになった。
菅首相は「国づくりの理念は、平成の開国です。TPP(環太平洋経済連携協定)環太平洋パートナーシップ協定は、ことし6月を目途に、交渉参加について結論を出します」と述べた。
菅首相は、施政方針演説でTPPなど、各国との経済連携に強い意欲を見せた。
また、菅首相は「国民の皆さまに、ある程度の負担をお願いすることは、避けられないと考えます。ことし6月までに、社会保障改革の全体像とともに、消費税を含む、税制抜本改革の基本方針を示します。与野党間で議論を始めようではありませんか」と述べた。
また、最重要課題である社会保障と税の一体改革など、再三にわたって、与野党間協議の協力も求めた。
一方、アウエームードが漂う中、壇上に向かった与謝野経済財政担当相には、古巣の自民党から手荒い洗礼が浴びせられた。
与謝野経済財政担当相は「経済活性化に積極的に取り組むことを通じて、2020年度までに年平均で名目3%、実質2%を上回る成長を目指してまいります」と述べた。
かつて民主党を批判する側だった与謝野経済財政担当相とあって、「みんなおかしいと思っているんだよ」、「わかってるのか」、「バッジを返せ!」、「その前にバッジを返せ!」など、激しいやじを浴びる格好となった。
自民党の谷垣総裁は、「ばらまく方はばらまいておいて、請求書は一緒にやろうという部分が相当ありますね。『はい、そうですか』とは、なかなか言いにくいですよね」と述べた。
公明党の山口代表は、「まさに欺まんと変節に満ちている。こういう印象でありました」と語った。
社民党の福島党首は、「ごった煮演説、支離滅裂演説」と話した。
みんなの党の渡辺代表は、「自民党政権の演説かと思いましたね」、「完ぺきに官僚主導。しまいには増税を言い出す始末。もう1回、解散をやるべきだと、あらためて思いました」と語った。
一方、国民新党の亀井代表は、「実行しない政策は、絵に描いたもちですから。実行することが第一ということに尽きる」と語った。
民主党の安住国対委員長は、「なかなか、きつい国会だなとは実感しました」と話した。
民主党の渡部最高顧問は、「(与謝野さんの民主党政権の演説については?)あんまり愉快でない。(いい)人材がいっぱいいるから、民主党には。なにもよそから借りてこなくても」と述べた。
紛糾必至のねじれ国会。
そのうえ、与謝野氏の閣僚起用で、党内のねじれもほぐせない状態となっている。
そして、最大のねじれ要因・小沢氏について、民主党の岡田幹事長は、「強制起訴ということが仮に行われた際、どうすべきか出処進退についてですね、議員辞職か離党かというふうに新聞書きましたが、そういう意味で申し上げているのではなくて、自らの身の処し方について、明確にされた方がいいと思う」と述べた。
党内のねじれ、与野党間のねじれと、波乱含みになっている。
25日から本格的に始まる国会論戦に対し、菅首相は「今度の国会は、本物の熟議の国会にしたいなと。野党の方からも、たとえばこれは反対だという時には、それに代わってはこうすべきだと、そういう対案を出して、そういう議論にしていきたいなと、そうしてもらいたいなと」と述べた。

(01/25 00:36)


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