ライフブタ放牧で耕作放棄地を再生せよ 循環型農業、6次化で「一石三鳥」+(4/4ページ)(2011.1.23 12:00

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ブタ放牧で耕作放棄地を再生せよ 循環型農業、6次化で「一石三鳥」

2011.1.23 12:00 (4/4ページ)
放牧したブタに野菜の残さを与える降矢農園の降矢セツ子取締役=福島県郡山市田村町

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放牧したブタに野菜の残さを与える降矢農園の降矢セツ子取締役=福島県郡山市田村町

 降矢セツ子取締役は「私たちの思いを伝えるには加工しかない」と高級ハム、ウインナーづくりに踏み切った。「肉の質に自信はある。ギフト用なら高価格でも受け入れてもらえる」と考えたからだ。三つ目の狙いとなる農業の「6次産業化」だ。

 加工で定評がある伊豆沼農産(宮城県登米市)に製造委託して昨年末、ギフトセット「あぶくま高原 里の放牧豚」を売り出した。

 ウインナーを試食すると「パリッ」という歯切れが心地よく、臭みが感じられない。3150円の限定300セットは口コミだけで完売した。

 起動に乗り始めたばかりの放牧養豚で、地域や農地をどう変わっていくのか。ブタたちの活躍はさらに注目を集めそうだ。

■東北6県の農地の状況

     耕作放棄地         平均耕作面積

青森   1万5214(4.3%)  2.64

岩手   1万3935(10.8%) 2.25

宮城     9720(10.9%) 2.29

秋田     7412(9.2%)  2.68

山形     7443(9.5%)  2.60

福島   2万2395(3.2%)  1.71

※単位はヘクタール。カッコ内は前回調査比。出展は「2010年世界農林業センサス」

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放牧したブタに野菜の残さを与える降矢農園の降矢セツ子取締役=福島県郡山市田村町
放牧したブタに野菜の残さを与える降矢農園の降矢セツ子取締役=福島県郡山市田村町
降矢さんに呼ばれてエサへと走るブタたち=福島県郡山市田村町

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