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Dokkyo Medical University.

糖尿病

 年間入院患者さんの数は600人で80%が糖尿病です。外来は1日平均115人。現在通院中の糖尿病患者さんの数は約1,700人 (1型糖尿病・遺伝子異常を含む) であり、全糖尿病患者さんの平均HbA1c値は6.9±1.2%です。経口剤治療44%、インスリン治療39%、食事療法その他17%です。

 合併症の発症予防と進展抑制を最重要治療目標として、患者さんの社会性・生活様式を優先し治療法の選択を実施しています。当大学病院の栃木県糖尿病協会に属する糖尿病患者さんの会「きすげ会」の活動をサポートしています。

 糖尿病合併症の早期発見にも留意しており四肢血圧脈波同時測定による血流障害の把握・全日血圧心拍測定による自律神経障害の精査も行っています。眼科、透析部との連携のもとに、網膜症・腎障害の予防と進展防止を目標とした厳格な血糖コントロールを実践しています。1型糖尿病症例にはインスリン強化療法と自己血糖測定の指導・管理を導入し、良好なコントロールを得ています。血糖コントロールの困難な病例に対してはインスリン持続注入療法 (CSll) も行っています。 妊娠糖尿病・糖尿病合併妊娠は産婦人科と協力してコントロールを行っています。


バセドウ病・橋本病(甲状腺機能低下症)

 内分泌疾患としては、バセドウ病・橋本病(甲状腺機能低下症)が70%です。甲状腺機能異常は外来での内服治療を中心に外科的治療/放射性ヨード治療も行っています。挙児希望の方には、産科の協力により良い成績を得ています。年間約600例の甲状腺エコー検査を行い、腫瘍性疾患にはエコーガイド下吸引細胞診にて迅速な診断を行っています。


副甲状腺機能亢進症

  副甲状腺機能亢進症に対しても、経皮的エタノール注入療法によるコントロールを試みています。


肥満症・高脂血症

 肥満症に対しては、体成分分析器による体脂肪分布の把握を行い、食事、運動、薬物療法を指導しています。より高度なダイエットが必要な場合は入院管理下で、超低カロリーダイエットによる治療を行っています。
  高脂血症は外来での2回の指導 (栄養科) と薬物療法の併用で治療効果を上げています。特に糖尿病患者さんの約70%は虚血性心疾患予防の目的で、より厳格な治療基準を設定し多剤併用療法を試みています。


インスリノーマの診断

 インスリノーマの診断に、超選択的経静脈サンプリング法を開発し、局在診断をより限局的に確実に行うことができます。


その他

 下垂体性小人症・ACTH単独欠損症・先端巨大症・褐色細胞腫・クッシング症候群・多発性内分泌腺腫症(MEN)・原発性アルドステロン症など稀な疾患も多数経験しています。