2011年1月24日7時0分
【ソウル=牧野愛博】米韓両軍は戦時増員演習「キー・リゾルブ」と、野外機動演習「フォール・イーグル」を2月末から3月下旬にかけて韓国各地で実施する。軍事関係筋が明らかにした。例年3月に行う演習を前倒しで始めるもので、北朝鮮との対話にも影響が出そうだ。
有事の際、海外の米軍が朝鮮半島に展開する演習「キー・リゾルブ」を2月末から約2週間実施。その後、1週間の間隔を空けて3月半ばから下旬にかけて「フォール・イーグル」を行う予定。米軍だけで例年、2万人前後が参加している。
米韓両軍は昨年、韓国哨戒艦沈没事件や韓国・大延坪島(テヨンピョンド)への砲撃を受け、後半はほぼ毎月、合同演習を実施してきた。「キー・リゾルブ」などを前倒しで実施する理由は不明だが、今年初の米韓合同軍事演習になる見通しだ。
韓国政府は2月半ばの実務者接触を経て、同月中にも南北軍事高官協議を実施し、南北関係の改善を図りたい考えだ。ただ北朝鮮は毎年、「キー・リゾルブ」などに強く反発。2004年には南北実務者協議を延期し、09年には南北間の軍事通信を遮断した。
北朝鮮は、米韓の合同演習期間中は対話を拒む姿勢を見せてきており、南北実務者接触などが難航すれば、3月末ごろまで軍事高官協議自体がずれ込む可能性がある。