［地方］男性殴って死なせたタイ人少年、有罪　「被害者が挑発」と執行猶予（2011.1.21 20:37）

　手伝っていた茨城県阿見町うずら野のタイ料理店近くで昨年５月２６日、男性店員＝当時（２６）＝を殴るなどして死亡させたとして、傷害致死の罪に問われた甲府市の建築作業員の少年（１９）＝タイ国籍＝の裁判員裁判の判決公判が２１日、水戸地裁で開かれた。根本渉裁判長は「被告の刑事責任は重いが、被害者側にも原因がある」として、懲役３年、執行猶予５年（求刑懲役３～５年）の判決を言い渡した。

　根本裁判長は「倒れた被害者の頭部などを複数回蹴った」と暴行の危険性を指摘する一方、「被害者が突然、被告の顔面を殴ったことが発端」などと事件の経緯を認定。「挑発に乗ったのは少年ゆえの未熟さが影響した」と判断した。