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警官発砲、殺人罪で裁判 奈良地裁付審判 殺意有無問う(2/2ページ)

2011年1月24日

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 付審判決定の際、奈良地裁の一谷好文裁判長は、東巡査部長と萩原警部補が助手席側の至近距離から発射した2発について、高さんにまで危害を加えるべきではないのに、命中することを認識しつつ撃ったと指摘。「車両後部の窓ガラス越しに運転席の男の腕や肩を狙うこともできた」などとし、付審判決定をした。

 付審判では、裁判所が指定した弁護士が検察官役となって、有罪を立証する。地裁によると、指定弁護士4人が昨年11月、殺人罪の追加について地裁に申し立てた。

 この事件で、高さんは窃盗などの容疑で書類送検され、被疑者死亡で不起訴処分となった。男性は奈良地裁で窃盗罪などで懲役6年の判決を受け、すでに刑期を終えた。

 高さんの遺族は、東巡査部長ら2人を含む警察官4人を殺人と特別公務員暴行陵虐致死容疑で告訴したが、奈良地検は06年1月、「発砲行為は車両を停止させる目的で正当な職務行為」として不起訴処分(罪とならず)とした。

 一方、高さんの遺族が県や警察官4人を相手に約1億1770万円の損害賠償を求めた民事訴訟で、奈良地裁は10年1月、「発砲はやむを得なかった」として請求を棄却したが、警察官の「未必的な殺意」について認定した。(大島良太)

     ◇

 〈奈良県大和郡山市の警官発砲事件〉 2003年9月10日夕、車上狙い事件を捜査中の警察官が捜査中、高壮日さん(当時28)らが乗った車が突然逃走したため、警察車両で追跡。取り囲んだ警察車両に車が衝突するなどしたことから、警察官らは計8発を発射した。2発が助手席にいた高さんに、1発が運転席の男性に当たり、高さんは10月5日に死亡。高さんは窃盗などの容疑で書類送検され、被疑者死亡で不起訴処分となった。男性は奈良地裁で窃盗罪などで懲役6年の判決を受け、すでに刑期を終えた。

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