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ここから本文エリア 飲酒運転高1はね死なす/信号待ち突っ込む2011年01月22日
21日午前7時55分ごろ、仙台市太白区根岸町の国道4号交差点でワゴン車が歩道に突っ込み、同市宮城野区小田原3丁目の高校1年山田隆広さん(16)がはねられ、約6時間後に死亡した。高校2年の男子生徒(17)も軽いけがをした。仙台南署は、名取市愛島塩手、無職中沢孝治容疑者(28)を自動車運転過失傷害の疑いで現行犯逮捕した。 同署によると、中沢容疑者は逮捕時、酒気を帯びた状態で、呼気1リットルあたり0・5ミリグラムのアルコールが検知された。中沢容疑者は「仙台市内中心部の飲食店で、ビールやウイスキーなどを朝方まで飲んでいた」と話し、帰宅途中だったという。 同署は容疑内容を自動車運転過失致死傷に切り替え、道交法違反(酒気帯び運転)の容疑でも事情を聴く。 高校生2人は登校中で、横断歩道の前で信号待ちをしていた。ワゴン車は進行方向左側の歩道に突っ込み、50メートル近く進んだところで止まった。道路にはブレーキ跡がなく、速度をほとんど落としていなかったとみられている。 山田さんが通う仙台南高校は同日夜、記者会見を開いた。石上正敏校長(55)によると、2時間目の授業の後、事故について校内放送で全校生徒に伝えたという。 山田さんは実直で前向きな性格で、成績もトップクラス。ラグビー部副キャプテンとして仲間を引っ張っていた。山田さんが巻き込まれた事故に、同じ部の生徒らが悲嘆に暮れたという。「将来は数学の先生に、という夢をもっていた。非常に楽しみな生徒だったのに、残念です」。石上校長は沈んだ表情で語った。 県内では、多賀城市で05年、仙台育英高の生徒の列に飲酒運転のRV車が突っ込み、3人が死亡、15人が負傷する事故があった。県教委の小林伸一教育長は「将来ある高校生が飲酒運転の犠牲者となったことは非常に残念。県を挙げて飲酒運転の撲滅に取り組んできたにもかかわらず、重大事故が起こったことに強い憤りを感じ、怒り心頭だ」とのコメントを出した。
マイタウン宮城
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