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テクノロジー考

日本版測位衛星「みちびき」、安保利用の議論に一石
編集委員 吉川和輝

2010/10/8 7:00
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 測位衛星「みちびき」が9月末、日本上空を通過する「準天頂軌道」に投入された。みちびきを使った多様な実験が年内に始まるが、実用サービスに移行するため必要な追加の衛星打ち上げは未定。中国など主要国・地域は米国が運用する全地球測位システム(GPS)に頼らない自前の衛星測位システムの構築に既に動いている。みちびきの今後を考えるには、安全保障のインフラという衛星測位システムのウラの顔を知る必要がある。

準天頂衛星の軌道(3基運用時、JAXA提供)
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準天頂衛星の軌道(3基運用時、JAXA提供)

 みちびきに続く準天頂衛星の打ち上げに関し、特別な意味を持つマジックナンバーは3と7だ。

 1つの衛星は1日のうち約8時間しか日本上空にいないため常時体制には最低3基が必要。この場合、ビルや山などが測位の際の障害物になりにくいという準天頂衛星の特長を生かし、GPSとの併用でより高度な利用が可能となる。

 衛星の数をさらに増やし7基にすれば、GPSに頼らない独自の測位システムが構築できる。GPSが何かの事情で使えなくなった場合の備えとなる。サービス地域は日本周辺に限られるが、事実上の「日本版GPS」ができあがる。

 1978年から衛星打ち上げが始まったGPSは、約30基の衛星からの信号を元に、地球上どこでも位置が分かる仕組みだ。軍事用・民生用別々の信号があり、2000年に米国は、それまで民生用信号に施していたわざと精度を落とす仕組みを解除、誤差はそれまでの約100メートルから10メートル程度に小さくなった。

各国・地域の衛星測位システムの現状や計画
米 国GPS運用中30基。1970年代から構築
ロシアグロナス運用中21基。最終的に24基に
欧 州ガリレオ実験中実験機2基。2016~19年に30基に
中 国コンパス
(北斗)
試験運
用中
2020年までに静止衛星5基、中高度衛星30基で構成。
インドIRNSS開発中2014年までに静止衛星3基、地球同期軌道衛星4基で構成。最初の衛星を2011年に予定

 日本などはこれに基地局や他の衛星からの信号を参考に精度を上げるディファレンシャルGPS(DGPS)という仕組みを加えて、誤差は1メートルを切るまでになっている。だが、システムが外国の軍事衛星頼りになっていることには変わりない。米国は特定地域を指定して、GPSを止めることができる機能を90年代に導入している。

 ロシアはGPSへの依存を嫌って、独自のシステム「グロナス」を運用中。中国、欧州も地球規模の衛星測位システムの構築に動いている。インドは静止衛星と準天頂衛星の組み合わせで地域システムを開発している。

 日本ではカーナビや航空管制など社会システムのGPSへの依存が大きい。高度な交通システムの開発などこの傾向はさらに強まる。もはや必須の社会インフラになった測位システムを海外に依存するリスクは無視できない。米国のGPS衛星の老朽化で十分な運用ができなくなる可能性もささやかれている。

 準天頂衛星はもともと官民が折半出資で進めようとしたプロジェクトだが、資金難などを理由に政府主導でとりあえず1基を打ち上げた。後続の衛星をどうするのか、早急に政府の腰が定まらないと、産業界も動きようがない。

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測位衛星、みちびき、準天頂、GPS、測位システム、ガリレオ、社会インフラ、安全保障

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