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[事件]ニュース
あいりん“名物”の違法露店一掃へ 大阪・西成
2011.1.24 01:00
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当局が危機感を強めるのは、路上の陳列物が最近になって様変わりしてきたのが一因という。かつては中古の工具や衣類などが路上に並び、「泥棒市」とまで揶揄(やゆ)された。
ところが、今では海外から持ち込まれるヤミたばこや病院を受診した路上生活者らが横流ししているとされる睡眠薬のほか、わいせつDVD、ブランド品のコピーといった違法商品が数百円単位から出回るように。
捜査関係者は「日雇い労働者らの小遣い稼ぎにすぎなかった露店営業が、今では逆に労働者らを狙った金もうけのタネになっている」と指摘する。
タダで営業できると聞いて遠方から乗り込んでくる商売人もいる。違法商品目当ての客が増えれば、緊急車両の通行に支障が出たり、薬物事件に巻き込まれたりする懸念も。近くには小中学校もあり、子供たちへの影響を心配する保護者らも撤去を要請していた。
西成署は暴力団排除を目的としたこれまでの薬物事件の摘発とともに、今回の指導強化であいりんの環境改善に結びつけたい考えだ。
西成署幹部は「野放しにすれば出店の範囲が広がり、店の数も増える。違反者には指導と警告を続け、最終的にはゼロにしたい」と話している。
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