- [PR]
[事件]ニュース
あいりん“名物”の違法露店一掃へ 大阪・西成
2011.1.24 01:00
(1/2ページ)
大阪市西成区のあいりん地区で、不法営業する露店が今年に入り激減している。府警西成署が道交法に基づき警告を繰り返した結果、昨年12月初めに最大約300軒を数えた“盛況”ぶりから今月半ばには1割未満に。警戒を強める背景には、わいせつDVDといった違法商品を扱う店が増え、地区内でのトラブル増加や暴力団などに犯罪収益が流れる恐れがあるなど治安悪化への危機感がある。西成署は「警告を無視して営業を続ける悪質な露店には摘発も辞さない」と、一掃に向けて強気の構えだ。
22日午前5時過ぎ。土曜の暗いうちから、南海電鉄新今宮駅近くのあいりん労働福祉センターは仕事を求めて訪れる日雇い労働者らであふれていた。
駅前から南に延びる市道は週末の午前5~7時ごろを中心に露店が並ぶ“メーンストリート”。この日、通りの一角では映画のDVDを1本400円、3本セット千円で販売。別の店では女性がヤミたばこを扱っていた。“日本製”は一律350円という。
露店の関係者は「最近は警察がうるさい。この前も撤去の指導に従わず、トラブルになる露店があった」と話した。
西成署は昨夏から、あいりん地区の露店に対し、道交法違反(無許可使用)にあたるとして警告を続け、従わない店には「二度と出店しない」と誓約書を書かせてきた。
その結果、昨年12月初めの週末に約290軒あった露店は今月15日に25軒まで減少。道路を管理する大阪市も放置された露店の資材を撤去するよう指導を強めている。
このニュースの写真
関連ニュース
- [PR]
- [PR]