2011年01月16日20時59分
韓国対オーストラリア 〜両者の紹介〜
ちょっと前に行われた、わかりやすいほどの注目試合。韓国対オーストラリア。ワールドカップ出場国同士の試合で、アジアカップとは思えない豪華さである。強引に因縁をつけるならば、ヒディンクダービー。両チームとも日本とは濃すぎるほどの因縁を持っているが、この両チーム同士はあまり縁がないようで。前の対戦はかなりさかのぼるらしい。
両チームの現状も気になるが、もっと気になるのは日本がどっちと相性がいいのかってことである。それを判断する情報は置いておくので、考えてみてくださいな。
■韓国は史上最強か。
常連の名前もいれば、見たことない若手も配置されている韓国代表。今までの韓国の印象は、全体的に幅がない、というものだった。そして、いわゆる得意技が特殊な方向であることが多く、それが相手にハマるかハマらないかで、すべてが決まる印象が強かった。放りこみなら放りこみだけとか。相手の状況に応じて、戦い方を変更することが苦手だったので、韓国にあんまり強いイメージはもたなかったのである。
今回の韓国も史上最強と謳われている。結論から言うと、近年の韓国と比べると、質は高い。このように考えた一番の理由は、韓国のサッカーから、徐々に世界のサッカーに収斂されている印象を受けたからである。今回の韓国代表はまだまだ隙を残しているが、いい感じの若手の量を考えると、もしかしたらブレイクする可能性はある。ただし、アジア限定だけど。
韓国のシステムは4-2-3-1。序盤はオーストラリアにボールを持たせる場面が見られた。システムはそのままで、深追いせずに自陣のスペースを密集して潰す。前プレのイメージが強かったので、相手にボールを持たせて我慢することも出来るのだとちょっと驚いた。序盤のオーストラリアは意地でも地上戦で勝負の様相。なので、韓国は中央に分厚い守備網で相手の攻撃をひっかけて、カウンターをくらわすことに成功する。
韓国がボールを保持しているときの攻撃は、地上戦と空中戦を織りまぜて。前線のチ・ドンウォンがロシア代表時代のパブリチェンコのようなプレーでワントップを機能させていた。両サイドに流れて、ボールをキープする。空中戦で体をはったり、裏を狙ったりでなかなかの選手である。
地上戦では、韓国の流動的な攻撃が機能していた。前線の4枚がポジションチェンジアタック。特にパク・チソン、チ・ドンウォン、ク・ジェチャルの3枚はかなりポジションを入れ替えていた。韓国代表の中でも、中央に進出してきたときのパク・チソンは一番の怖さを相手に見せつけていた。
両SHがポジションを移動すれば、サイドは空になる。そのサイドには積極的にSBが飛び出してくる。チャドゥリとイヨンピョ。両者ともドリブルで仕掛けることを得意としているので、孤独でも積極的なアタックで、韓国のサイド攻撃を機能させていた。こうして、攻撃に枚数をかける韓国のサッカーは、選手間の距離も抜群で、なかなかの破壊力を見せた。
整理すると、攻撃は多彩。空中戦&地上戦を織りまぜてくる。空中戦ではチ・ドンウォンが的になる。中央に固定ではないので、競り合いが弱いポイントで狙い撃ちも十分にありえる。地上戦では、前線の4枚がポジションを変えながら、相手のゾーンを撹乱してボールを引き出す。空いたサイドには、個人で相手を破壊できそうなSBが飛び出してくる。
そんな韓国に弱点はあるのかい、というとある。攻撃に枚数を欠けているので、両SBの裏のスペースが広大である。もちろん、韓国もボールを奪われたら攻守の切り替えでボールを奪いに来るのだが、守備の準備が行われていない場面で奪われることもあるので、オーストラリアにカウンターから決定機を作られる場面があった。
両チームの現状も気になるが、もっと気になるのは日本がどっちと相性がいいのかってことである。それを判断する情報は置いておくので、考えてみてくださいな。
■韓国は史上最強か。
常連の名前もいれば、見たことない若手も配置されている韓国代表。今までの韓国の印象は、全体的に幅がない、というものだった。そして、いわゆる得意技が特殊な方向であることが多く、それが相手にハマるかハマらないかで、すべてが決まる印象が強かった。放りこみなら放りこみだけとか。相手の状況に応じて、戦い方を変更することが苦手だったので、韓国にあんまり強いイメージはもたなかったのである。
今回の韓国も史上最強と謳われている。結論から言うと、近年の韓国と比べると、質は高い。このように考えた一番の理由は、韓国のサッカーから、徐々に世界のサッカーに収斂されている印象を受けたからである。今回の韓国代表はまだまだ隙を残しているが、いい感じの若手の量を考えると、もしかしたらブレイクする可能性はある。ただし、アジア限定だけど。
韓国のシステムは4-2-3-1。序盤はオーストラリアにボールを持たせる場面が見られた。システムはそのままで、深追いせずに自陣のスペースを密集して潰す。前プレのイメージが強かったので、相手にボールを持たせて我慢することも出来るのだとちょっと驚いた。序盤のオーストラリアは意地でも地上戦で勝負の様相。なので、韓国は中央に分厚い守備網で相手の攻撃をひっかけて、カウンターをくらわすことに成功する。
韓国がボールを保持しているときの攻撃は、地上戦と空中戦を織りまぜて。前線のチ・ドンウォンがロシア代表時代のパブリチェンコのようなプレーでワントップを機能させていた。両サイドに流れて、ボールをキープする。空中戦で体をはったり、裏を狙ったりでなかなかの選手である。
地上戦では、韓国の流動的な攻撃が機能していた。前線の4枚がポジションチェンジアタック。特にパク・チソン、チ・ドンウォン、ク・ジェチャルの3枚はかなりポジションを入れ替えていた。韓国代表の中でも、中央に進出してきたときのパク・チソンは一番の怖さを相手に見せつけていた。
両SHがポジションを移動すれば、サイドは空になる。そのサイドには積極的にSBが飛び出してくる。チャドゥリとイヨンピョ。両者ともドリブルで仕掛けることを得意としているので、孤独でも積極的なアタックで、韓国のサイド攻撃を機能させていた。こうして、攻撃に枚数をかける韓国のサッカーは、選手間の距離も抜群で、なかなかの破壊力を見せた。
整理すると、攻撃は多彩。空中戦&地上戦を織りまぜてくる。空中戦ではチ・ドンウォンが的になる。中央に固定ではないので、競り合いが弱いポイントで狙い撃ちも十分にありえる。地上戦では、前線の4枚がポジションを変えながら、相手のゾーンを撹乱してボールを引き出す。空いたサイドには、個人で相手を破壊できそうなSBが飛び出してくる。
そんな韓国に弱点はあるのかい、というとある。攻撃に枚数を欠けているので、両SBの裏のスペースが広大である。もちろん、韓国もボールを奪われたら攻守の切り替えでボールを奪いに来るのだが、守備の準備が行われていない場面で奪われることもあるので、オーストラリアにカウンターから決定機を作られる場面があった。
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