2011年1月17日8時13分
サウジアラビア戦前日の会見に臨むザッケローニ監督(右)と長谷部=西畑志朗撮影 |
【ドーハ=潮智史、河野正樹】サッカーのアジアカップで、1次リーグB組の日本は17日(日本時間午後10時15分開始)、準々決勝進出をかけて当地でサウジアラビアと対戦する。B組で首位の日本はサウジアラビアに勝つか引き分ければ、自力で1次リーグ突破する。
1次リーグの対戦相手で最も強敵とみられていたサウジアラビア。すでに2連敗し、敗退が決まっている。サウジアラビアは初戦に敗れた後、ポルトガル人のペセイロ監督を解任し、ジョハル監督が急きょ就任した。また、同国サッカー協会のスルタン会長もチーム不振の責任で解任されるなど混迷している。
日本サッカー協会によると、サウジアラビアとの過去の対戦成績は、日本の6勝3敗1分け。直近の試合は2007年アジアカップ準決勝。日本は先制を許し、2度も追いつく粘りを見せたが、2―3で敗れた。
当時の映像などを地元のテレビで見たというDF長友(チェゼーナ)は「速いし、テクニックがある。個人の能力が一番高いチーム」と見る。これまでの2試合と違い、守りを固めてくることはなさそう。サウジアラビアのジョハル監督も16日の会見で「互いの力を出し合うような試合になる」と話す。
ザッケローニ監督はサウジアラビアについて「技術、創造力のあるチーム。(敗退が決まっているからといって)気を緩めてはいけない」と厳しい表情。その一方、手応えも感じているようで「(大会前の)準備は遅れていたが、シリア戦は初戦よりも良くなっていた。サウジアラビア戦はさらに良くなるようにしたい」と話した。
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