【ドーハ=垣見洋樹】サッカーのアジア・カップで、日本は17日午後4時15分(日本時間同10時15分)から、当地で1次リーグB組最終戦のサウジアラビア戦に臨む。日本代表のDF今野(FC東京)が、この試合で今大会初の完封勝ちを目指している。達成すれば日本の決勝トーナメント進出が決まる。
対峙(たいじ)するのは速さと高い身体能力を持つカフタニ、ハザジの強力2トップ。すでに敗退が決まったチームの中で、日本のザッケローニ監督が警戒する存在だ。
過去対戦したヨルダンとシリアは1トップだっただけに、今回は対応が変わる。今野は「うまくサイドDFや守備的MFを使って守りたい」と、数的不利を避ける態勢をつくろうとしている。
昨年のワールドカップ南ア大会ではメンバーに選ばれたがほとんど出場できず「自分は試合に出ていない。経験者だと思っていない」と言う。
現在27歳。長く中沢(横浜M)、闘莉王(名古屋)の陰に隠れてきた今野も、世代交代を進めるチームの中で、レギュラー定着のチャンスをつかもうとしている。
ヨルダン戦、シリア戦は守備のミスが出ていずれも1失点したが、DF吉田(VVVフェンロ)ら周囲との連係は徐々に改善されている。「守備範囲とか、周りの選手の特長が分かってきた。もちろん0(失点)で終わるのが俺らの目標」と、不安定だった守備の立て直しに自信を深めている。
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